こゆのときどき日記

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【読書】解雇されないための50の社会人基礎力

概要

タイトル:解雇されないための50の社会人基礎力

著者  :横山征次

 経済産業省が示す「社会人基礎力」をベースに、働くうえで要求される能力について述べています。

 例題として、現実での出来事への対応について行動指針を示して分かりやすく説明しています。

 読み進めていく中で、自分の得意な領域、苦手な領域に気づくきっかけが得られるよう構成されています。

 本書は、忙しいビジネスマンが通勤の合間に気軽に読んで、その内容を理解し、仕事の中で利用できるように、ビジネス現場を素材にしたクイズを解き、実践ポイントを分かりやすく解説しました。

 ①まず「社会人基礎力」の12の能力要素とは、どういうことなのか。ビジネス現場で使われている事例によって内容を理解し、②理解できたかどうかを50問のクイズで確認し、③更にそれぞれの能力のポイントを学んだ後、④現在の自分の能力レベルを自己確認できるよう「自己能力チェックリスト」を用意しました。

 どの項目からでも読んでいただけるように構成しましたので、気になるところから始めてください。

 厳しい時代を、たくましく生き残っていくために、楽しみながら今必要な「現場突破力」を身に付けてもらえれば幸いです。

(はじめに p4-5)

構成

はじめに

LECTURE1  発信力

LECTURE2  傾聴力

LECTURE3  働きかけ力

LECTURE4  状況把握力

LECTURE5  創造力

LECTURE6  柔軟性

LECTURE7  ストレスコントロール

LECTURE8  課題発見力

LECTURE9  計画力

LECTURE10 規律性

LECTURE11 実行力

LECTURE12 主体性

LECTURE13 総合問題

おわりに

ポイント

社会人基礎力

 本書で解説されている社会人基礎力は、3つの能力と12の要素で構成されています。

①前に踏み出す力

→主体性・働きかけ力・実行力

②考え抜く力

→課題発見能力・創造力・計画力

③チームで働く力

→発信力・傾聴力・柔軟性・状況把握能力・規律性・ストレスコントロール能力

 仕事をする、社会で人と関わっていく中で大切な能力ですが、こうして分解して伝えられると分かりやすいです。

 例えば、ひとえにコミュニケーションが大切だというよりもよりイメージしやすくなります。

 こういった指針が行政から出されていたのにも驚きました。

 知っていて損はない情報です。

www.meti.go.jp

チェックシート

 各章の終わりに、それぞれの能力要素について自己チェックシートがあります。

 各能力の目安をチェックの数で可視化できます。

 第一線のビジネスマンは、平均5/7くらいチェックが欲しいとしていますがなかなかレベルが高いです。

 自分に足りないところが分かる良いきっかになると思います。

 人とやってみると、もしかして、気づいていない得意分野が分かるかもしれません。

例)発信力

□自分の考えを順序立てて説明し相手に正しく伝えることができる

□自分らしさを表現し伝えることができる

□他人に自分の言葉で分かりやすく話すことができる

□自分の考えを言葉やイメージにして表現することができる

□相手が聞きたい知りたいことを理解することができる

□状況に応じて発信の仕方を工夫することができる

□相手の反応を理解しその内容を反応させて応答することができる

(LECTURE1 発信力 p18)

感想

 「解雇されないための」と刺激的な題目がありますが、働くうえでの基礎的な力を把握するためのチェックツールとして役立つと思います。

 実際の事例から、どうしますか?といった問いかけについて考えるのも貴重です。

 要求される能力について、認識しているだけでも大きなアドバンテージを得られるはずです。

 学生、社会人ともにおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。