こゆの読書と美術の備忘録

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【読書】仕事の教科書

概要

タイトル:仕事の教科書 きびしい世界を生き抜く自分のつくりかた

著者  :北野唯我

 「天才を殺す凡人」「転職の思考法」などの著作で知られており、企業の経営戦略にも関わるキャリアを重ねてきた著者が、ビジネス人生を生き抜くための教科書として本書を書かれています。

 仕事のスピードアップ術、文章術、提案術、セルフコントロール術が分かりやすくまとまとめれられています。

 これから私がお話しすることは、私が実際に使っている仕事術の全貌です。

 「これを見れば、全部載っているよ」

 「自分が若い頃に戻れるなら、つぎはこうする」と言えるような、私のすべての仕事術を、一切出し惜しみすることなくまとめた「仕事の教科書」です。

(中略)

 この本を通じて、あなたが

 「どうやってビジネス人生を生き抜いていけばいいか?」

 の答えを見つけられることをお約束します。

 この本を読み終えるまでの小さな旅、あなたとともにできることをとても楽しみにしています。

(はじめに p2-6)

構成

はじめに

第1章  右肩上がりの単線エスカレータ人生はもう終わり

第2章  勝てる傍流か、負ける主流か?

第3章  新たなスタートを切るために

第4章  自分の経験をリフレクションする

おわりに

ポイント

仕事はスピード、スピードアップ3法則

 物事に対してよく、量か質かという問いがあります。

 しかし、仕事に対して、若い頃は量でも質でもなくスピードを重視するべきだと述べています。

 なぜなら、スピードは量にも質にも変換でき、ビジネス人生最初の数年間で決まってしまうものだからです。

 スピードアップのための3つの法則それは、「目標」「分解」「計測」です。

・目標の法則:「目標→計画→実行」のルートで取り掛かる

・分解の法則:行動をフローに分解して考える

・計測の法則:分解した要素にどれくらいかかったか記録する

 この中で、もっとも難しいのは「分解」かなと、入り組んだ業務をいかに整理して、フィードバックできるかが、スピードアップの鍵だと思います。

studyhacker.net

経営、実行分離の法則

 仕事をスムーズに行うために、

・経営者:仕事を整理する 

・実行者:仕事を実行する

 2つの自分を切り替えて、仕事を整理して実行する流れを作ることが作業の集中力を格段に上げてくれます。

 外部からの要因も多分にあると思いますが、自分で自分のやりやすい仕事環境を作る上でも、役立つ考え方だなと思います。

提案、問いのまとめ方

 仕事で何か改善したい、新しいことをしたい、と考えたときに提案は必須です。

 提案の問いかけの考え方として、

・ペインを探す:目標と現実のギャップは何か?

・最大の問いを設定する:上位まで通して解決したいことは何?

・問を分解する:大きな問題を要素に分けて考える。

ここでも出ました、やはり分解が大事ですね。

これ誤ってしまうと、部分最適化だけされてしまって、気づいたら全体で整合性無くなっているのはよくある話なので十分注意が必要ですね。

提案、4段フォーマット

 提案の流れとして、以下の構成でまとめてることをお薦めしています。

・目的:目指すべきゴール

・背景:目的に至った理由

    →ペインとペインをサポートする事実

・提案:「こうしたい」「あるべき姿」

    →数パターン、優先順位付け

・詳細:「スケジュール」「担当」「リスク」など

    →質問者からの疑問を先回りしておく

 この4つの構成を活かして、提案を通していけると仕事も楽しくなるのかなと思います。

感想

 お仕事の教科書というタイトル通りの仕事をする上で大切なことが要点を押さえて書かれています。

 読み進めて、大切だな、できてないなと思うことも再確認することができます。

 文章自体もそう難しく書かれてはいないので、頭にも入りやすいです。

 若い方向けにも書かれているので、これから社会人になる方、高校生、大学生などにも読んでもらうのにもおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。

www.onecareer.jp

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