概要
タイトル:15分あれば喫茶店に入りなさい。
著者 :斎藤考
おしゃべりしたり、休憩に一服したりと憩いの場としての喫茶店ですが、本書では喫茶店のリラックスした空間の良さを活かしてアイディアを考えたり作業したりと、ちょっとした時間を有効に使う場にする方法を提示してくれます。
喫茶店では、他の場所では考えられない濃い密度の集中力で仕事や勉強に取り組めます。したがって、驚くほど効率よく「やるべきこと」がはかどります。
今回そうした喫茶店での仕事術・勉強術の詳細を初めて公表するにあたって「喫茶店タクティクス」と名付けました。
(中略)
人間は誰にも同じ24時間が与えられていますが、何かを成し遂げる人は、めいっぱいその時間を有効活用しています。外出するときには仕事をいくつか持ち歩き、10分、15分あれば喫茶店に飛び込む。そうして喫茶店利用を続けていけば、時間の密度を確実に増すでしょう。
(はじめにー15分あればできる「喫茶店タクティクス」のすすめ p5-7)
構成
はじめにー15分あればできる「喫茶店タクティクス」のすすめ
第1章 「喫茶店タクティクス」入門
第2章 みんな喫茶店で勉強して賢くなった
第3章 タイプ別「喫茶店」利用法
あとがき
ポイント
七つ道具
荷物が多いと気負いが生じてしまい、せっかくの喫茶店の空間が活かせなくなります。
そのため、持っていくものは精査していった方が良いです。
本書では、著者の決めている次の7つ道具を奨めています。
・手帳
→予定の整理と時間のメリハリづけ
→色のルールを作って手帳の内容を分かりやすくする
・クリアファイル
→仕事(作業)の書類整理
・A4用紙
→図を描いて整理してアイディアを整理する
・ノート
→一冊のノートに書き込むメモ用
・電子辞書
→その場で調べてストレスフリーに仕事・勉強
・時計orストップウォッチ
→一目見て、終わりを意識して自己管理
特に、手帳と三色ボールペン、A4用紙、時計orストップウォッチは、頭を整理したり、時間を有効に使うのに役立つ使い方をするのにいいなと思いました。
そこに、タブレットなど電子ツールも有効に取り入れると、荷物の量もさらに減らせてすっきりできそうです。
モードの切り替え
ずっと同じ作業を続けていると、疲れてきてしまいます。
そこで、一つの作業に集中したら、モードチェンジのため別の作業に切り替えましょう。
ポイントは、作業の種類の切り替えです。
「本を読む」「書類のチェック」「伝票整理」「企画立案」「文書作成」といった具合に切り替えていくことを奨めています。
人間の集中力も限られていますし、やりたいことを複数もっていけば、全体の進みも良くなっていい循環が生まれていくと思います。
「マンガ喫茶」にはご用心
同じ喫茶店でも、マンガ喫茶には誘惑の強いマンガが星の数ほどあります。
読みたいマンガなどあったりなどすると、もうそちらに意識はいってしまいます。
椅子も倒せて、場所によっては横になったりできたりもします。
本書でのちょっとした時間に何かしようといったことには向かない場所として述べられています。
マンガ喫茶では、おとなしくマンガ読んで楽しむのが良さそうです。
感想
喫茶店での、ちょっとした時間を有効に使うアイディアを紹介してくれています。
7つ道具の点もそうですが、準備でちょっとした時間が有効になると感じました。
やりたいこと、書き込むものがあるだけでも喫茶店が活動的な空間になります。
待ち合わせの待ち時間も苦にならなくなりそうです。
喫茶店で良く使われる方、待ち合せる方などにはおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。