概要
タイトル:時間がない人が学び続けるための知的インプット術
著者 :三輪裕範
日々時間がない中で学び続けようと思ったとき、どうやって時間を捻出したり情報を入手すればしいか悩みます。
本書では、時間術、読書に焦点を当てたインプットについてアドバイスしています。
本書では、このように厳しいと同時に大きなチャンスの時代に生きるビジネスマンの方々に対して、どのように勉強すれば自分自身の能力と価値を高めることができるのか、その方法について書きました。
具体的には、
①時間の作り方
②読むべき本の選び方
③新聞・雑誌の読み方
というビジネスマンにとって、最も重要で関心が高いと思われる三つのことに焦点を絞って詳述しています。
(まえがき p12-13)
構成
まえがき 自分の市場価値を高めるために
第1章 時間はこうして作り出す
第2章 よい本はこうして選ぶ
第3章 新聞・雑誌はこうして読む
あとがき 自分のホームグラウンドを持つ
ポイント
まとまり時間の確保
学び続けるといっても、まずはその時間がないと始まりません。
本書では、学ぶためのまとまった時間と隙間時間について述べています。
まとまった時間の押さえどころとしては、毎日朝1時間、土日3時間で年間600時間(1日5時間の勉強を毎日、4ヶ月することに相当)を目標としています。
なかなか大変そうですが、狙って時間を確保できるのはそのタイミングしかないのかなと思います。
面白いのは、他の方が紹介されている勉強時間の確保についても触れていて比較しているところです。ただし、朝と土日を重視している点ではどの方も同じような見解で、勉強に充てる時間をどうするかの違いでした。
+αとして、昼休みの時間も見逃しがちなまとまった時間として紹介されています。
いずれにせよ、一番大切なことは「とにかく毎日続ける」ことです。
自分が習慣化している行動などと紐づけてやると続ける助けになるかもしれません。
スキマ時間の使い方
待ち時間などの5分、10分といった短い「スキマ時間」を補助的な勉強時間として活用することについても述べています。
スキマ時間に合っている勉強、取り組みについては、「単語の暗記」「読書(短編小説、短く項目分けされた経済、ビジネス、歴史の本など)」が向いています。
コツとしては、事前に取り組むものを準備しておくことと、飽きないよう違う種類を準備しておくことをあげています。
かさばってしまいそうですが、タブレットなどを上手に使って工夫するといいかもしれません。
ちょっとした空き時間、無為に過ごしてしまいがちになってしまいますが、ちょとだけ準備していればいい過ごし方に変えられると思います。
お手軽本の活用
新しい分野について勉強を始める時の入門書選びについてもアドバイスしています。
「図解雑学◯◯◯」「早わかり◯◯◯」「三日でわかる◯◯◯」など見開き2ページほどで解説文と図説がついているものを勧めています。
また、中には名著をマンガにしているものもあるので、そういったわかりやすいところかから手をつけていくといいです。
私も基本的なことから知りたいなと思ったら「知識ゼロからの◯◯◯」などのシリーズも読んだりしています。
変なプライドは捨てて、分かりやすさ重視で選んでみるのがいいと思います。
一番大切なことは、自分が理解するために役立てることです。
感想
学び続けるために必要なこと、時間づくりと習慣化の組み合わせが重要です。
毎日1時間、土日3時間のまとまり時間の確保はなかなかハードル高いですが、きっかけ作りにスケジュール決めてみてまずは10分、20分やってみるところから始めてみるといいかなと思いました。
本の選び方、読み方についても参考にる点も多数ありますので、そちらも参考になります。
新しいことを学び始めたい方、いろいろ本を読んでみようという方にとってもにおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。