こゆの読書と美術の備忘録

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「リスク大全」を読んで

概要

タイトル:リスク大全

著者:深津嘉成

 私たちは、日々様々なリスクにさらされながら生きています。

 そんなリスクについて、細かくカテゴリ分けをして評価していきます。

 予測不可能な時代の中でも先々に思いを至らせていくことができます。

 自分では経験のない、新たなことに乗り出すことになったとき、ぜひ本書を思い出してほしいのです。経験のない分野・領域で威力を発揮するのが、本書でご説明した、さまざまなリスクの特性に関する知識、リスクの洗い出し・評価、そしてリスクへの具体的な対応なのです。

(おわりに p311)

構成

Prologue リスクとは何か?

Chapter1 リスクの基礎知識

Chapter2 リスクをコントロールする10か条

Chapter3 災害・事故等のリスク

Chapter4 経営・ビジネスに関するリスク 

Chapter5 政治・経済・社会のリスク

おわりに

参考文献

索引

リスクマップ

著者プロフィール

ポイント

  様々なリスクが紹介されていますが、その前にリスクの評価方法、コントロール方法について解説されています。

 リスクを見極めるために、以下の2軸指標としています。

 ・影響度 :「悪いこと」の深刻さ

 ・発生頻度:「可能性」の高さ

この2つからリスクを評価して対処していきます。

 対処方法は、「回避」「低減」「転移」「保有」の考え方があります。

 ・回避:リスクの発生する行動などをやめて原因を取り除く

 ・低減:影響度、発生頻度を下げる対策を行う

 ・転移:保険などで他人にリスクを負担してもらう

 ・保有:特に何もせずリスクを受け入れる

 リスクの分析を上手に行い対処方法を決めていくことが大切となります。

 感想

 様々なリスクに対して、「データで読み解く」「発生状況」「主要な原因」「影響」「リスクに巻き込まれないために」と分析がされているので理解度を深めることができます。

 漠然とした不安を具体的なものとして落とし込めるヒントが得られるので、何となく不安を解消する一助となると思います。

 最後には、リスクマップもあるのでざっと見るだけでも参考になる一冊です。

 ご一読ありがとうございます。

 

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