こゆの読書と美術の備忘録

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【読書】納得しないと動かない症候群

概要

タイトル:納得しないと動かない症候群

著者  :松本幸夫

 納得することは大切なことです。

 ただ、「納得しないと動けない症候群」までになってしまうと、付き合い方が非常に難しくなります。

 本書では、「納得しない」彼ら、彼女らの考え、付き合い方について述べています。

 本書では、「納得しないと動かない症候群」の症状の恐ろしさ、処方箋などを私の体験と研究をもとにお伝えしていきたいと思います。

 おバカな話だ、などと突き放すのは早計です。読んでみれば、身につまされることは間違いありません。

(中略)

 本書は若い部下を持つ30代以上の方々に向けて書いていますが、中には間違って買った20代の方もいらっしゃるかもしれません。少し辛辣だったり、上から目線と感じるところもあるかもしれませんが、近所の飲み屋のオヤジが酔っぱらってワーワー騒いでいるなあ、くらいに思ってご容赦いただきたい。

(はじめにーなぜか休憩してくれない若者たち p7-8)

構成

はじめにー なぜか休憩してくれない若者たち

第1章 「納得しないと動かない症候群」とは何か?

第2章 「納得しないと動かない症候群」の恐ろしさ

第3章 なぜ彼らは「納得」しないのか?

第4章 若者の体質を改善させる

第5章 「納得」させるためにあなたがすべきこと

おわりにー 若者はあなたの指導であなたを超える

ポイント

納得しないと動かない症候群

 本書の「納得しないと動かない症候群」の特徴に以下をあげています。

・自分の納得できないものはレベルが低いと考えている、上から目線

・結果、ノウハウに興味があるが、抽象度の高い内容には興味がない

・能力が低い(行動しないのでフィードバックがない)

 ただ、イヤな人間の特徴みたいになってしまいました。

 自分の解釈としては、「納得」ということを能動的にとらえているのか、受動的にとらえているのかの違いかなと思いました。

 もし、自分が人の話を聞いているときにこうなっていたらと思うとぞっとします。

 こうなってはいけないので、気をつけたいです。

接するポイント

 もし、納得しないと動かない人へ指導等しなければいけなくなったらこうしましょうというポイントをアドバイスしてくれています。

・話し方3大ポイント

 ①断定する

 ②短文

 ③声を力強く

 →こちらに自信のあることを示すように話すことが大切(ハッタリも大事)

・指示の出し方3大ポイント

 ①全体説明

 ②意義の説明

 ③称賛

 →くどいくらいに細かく説明、良かったらそのつど褒めよう

・褒め方の3大ポイント

 ①ホメたら必ず理由を説明せよ

 ②これまでにホメられていない点を探してホメよ

 ③第三者にもホメておけ

 →ホメる内容だけでなく、相手も見てホメよう

 話し方、指示の出し方は分かりやすくといった基礎的なところです。

 褒め方は、思っていたより手厚くすることを薦めています。

 理屈の納得だけでなく、精神的な行動への納得感を出すためにホメのもう一押しといった感じですね。

感想

 「納得をしないと動かない症候群」といって、世代間のギャップについての話になっていましたが、どこにでもありそうなことだと思います。

 年功序列だと若者が目立ってそう見えるのかもしれませんが、今後は年代問わずいろんな上下関係ができてくる可能性は増えてきます。

 若者に関わらず「納得がしないと動かない」人は顕在化してくる気がします。

 人の話を聞くときには、こうなってはいけないいい例が分かるので、心にとめて注意したいです。

 「第5章 「納得」させるためにあなたがすべきこと」は、人に説明や指導するときの要点が述べられています。詳しく説明、良く褒めるがポイントです。

 人に教えたりすることがある方、仕事の意識の違いで悩んでいる方などにおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。