概要
タイトル:図解でわかる!上手な気遣い
著者 :三上ナナエ
人間関係を円滑に進めていくために重要な気遣い。
大切だとわかっていてもついおろそかにしてしまって、失敗してしまうこともあります。
ちょっとしたコツを知っているだけでもコミュニケーションがスムーズにできたり、余計なトラブルを避けることができます。
元CAの著者が、気遣いのコツについて図解を含め分かりやすくアドバイスしています。
気遣いは、自分を殺して相手に接するのではなく、相手に誠実に向き合うために行っていくことです。それは、ほんの些細なことの積み重ね。お金も大げさな手間もかかりません。
本書では、誰でもすぐにできる気遣いのヒントを、図解とともにご紹介しています。力まず、自然にできる気遣いをぜひひとつでも実施し、自信をつけ、相手との関係がさらに良好になることを願っています。
(はじめに p3)
構成
はじめに
第1章 気遣いができると人間関係も仕事もうまくいく
第2章 コミュニケーションがうまくいく気遣い
第3章 見た目や振る舞いの気遣い
第4章 社会人としてのキホンの気遣い
第5章 気遣いができる余裕を持つには
第6章 こじらせないための気遣い
第7章 ワンランクアップの気遣い
第8章 ほんの少しの気遣いで、相手も自分も気持ちよくなれる
ポイント
気遣いが空回りするとき
気遣いができることはとても大切ですが、空回りしてしまうことがあります。
せっかくやったのにそんな言い方されるのかと思ってしまうこともあるかもしれません。
そんな時は、自分の評価や見返りを求めた行動になっていないか注意しましょう。
気遣いを上手くするためのスパイラルとして以下をアドバイスしています。
・相手を知ろうとする
→相手は何を望むのか考える
→迷うときはコミュニケーションを取り、確認をする
→相手のためによいと思ったことをやってみる
→反応を確かめる
相手主体で考えて、コミュニケーションをとることが大事です。
即断即決の行動力も大切ですが、そこにひとつ相手への配慮を思い返してみると自分も周囲も嬉しい行動ができると思います。
断り、教育
仕事をする中で、依頼を断ったり、断られたり、教えたり、教えられたりする時の気遣いについてもアドバイスしています。
断る時 :ちょっと間を置いて、配慮、理由、結論で分かりやすく
断られた時:すぐに返事を出し、相手を安心させる
限られたリソースの中で、断ったり、断られたりすることは多々あります。
ちょっとの気遣いが、その後の人間関係を良好にしていきます。
苦手な人、嫌いな人と関わるとき
嫌いな人との関係を悪化させない工夫として、「これだけはやる、ことを決める」ことをアドバイスしています。
仲良くしようと無理せずに、ハードルの高くない当たり前のこと(あいさつ、約束は守る等)を必ず行絵ば、関係の悪化を防げ、、自分の罪悪感も薄まります。
コツは、「無」の心境で接することだそうです。
下手に相手のことを考えるより、どうしてもダメな時は、自分主体で考えて人間関係を悪化させない気遣いとして活用できそうです。
感想
各項目2〜3ページで気遣いについてまとめられていて、テンポ良く読みことができました。
少しの行動の変化で、良好な人間関係を築けることがよく分かります。
自分の行動の振り返りとしても役立つ本です。
当たり前だけどできていなかったことにも気づけると思います。
人間関係を良好にしたい方、新しい環境に進まれる方などにおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。