概要
タイトル:「もう疲れた」と思ったときに読む本
著者 :斎藤茂太
人間生きていれば、疲れと無縁ではいられません。
疲れを貯めこまない、過度に疲れて追い込まれない、疲れを発散させるためのアドバイスをしてくれています。
人生には、思い通りに事が進まず、疲労困憊するときもある。そんなとき「自分はもうダメなんだ」と思い込むのと、「これはチャンスだ。もう一度スタートするつもりでいこう」と思うのでは大きな違いがある。
気ぜわしい現在の社会で、どうしたら真に余裕のある幸せな毎日が過ごせるのかー人生の達人・モタさんが私たちに贈る、とっておきの心の処方箋。
読めば心が軽くなり、元気がでること間違いなし!
(裏表紙)
構成
はじめにー どうしたら真に余裕のある幸せな人生がおくれるのか
第1章 疲れたときこそ、ゆとりをつくろう
第2章 仕事を面白くする「心のゆとり」のつくり方
第3章 趣味を生かして生き方を変える
第4章 すべては健康からはじまる
第5章 幸せな将来のための人生設計
ポイント
日常のパターンが崩れ出したら要注意
誰しも、寝起きする時間、食事など決まった生活パターンがあると思います。
疲れのバロメータとして、日常の生活パターンが崩れが起きていないかということに注目しています。
毎日続くようであれば、うつ的になっているのではないかと注意を促しています。
そんな時は、医師への相談もそうですが、自分の好きなスポーツや読書をすることをおすすめしています。
また、逆に日常の生活を振り返って、いつものパターンが崩れていないか書き出してみたりすることで自分でも気づいていない疲労に気づけるかとも思います。
心の打ち明けの効果
人間、重大な問題を抱えているときはつい視野が狭まってしまいがちです。
そんな悩みを抱えてしまった時は、思い切って他人に相談して見ることをアドバイスしています。
心を「打ち明ける」効果は、ストレス解消法でもトップクラスです。
人それぞれ違った経験値を持っているので、自分の思いもよらぬ発想を得られるかもしれません。
自分自身で行き詰まったら、恥ずかしがらずに教えを乞う気持ちで打ち明けてみるのはどうでしょう。
効果的な叱られ方
叱られるは、精神的な疲弊が大きいと思います。
本書では、叱られる際のアドバイスもしてくれています。
○叱っている時は、仕事上の重要なノウハウを伝えていることが多い
○くどくど長く繰り返す怒りは適当に聞き流す。恭順の姿勢で空想にふける
○上手なあいづちの入れ方を研究する
叱られている状況の理解とうまい受け流し方が重要です。
叱られる状況は是非とも避けたいですが、もしもの時の対応として覚えておいて損はないのかと思います。
叱られる対象が上手くなれば、もっとチャレンジングになれるかもしれません。
感想
疲れた時の対処法や疲れを溜めないための方法についてアドバイスしています。
もう疲れが限界になる前に実践したい内容ばかりです。
特に精神的な疲労感への対応として参考になると思います。
現代社会、疲れること自体からは逃げづらいので、解消法を持っておくのは大切ですね。
精神的に疲労感を感じている方、悩みを抱えている方などにおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。