こゆの読書と美術の備忘録

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【読書】怒らない技術

概要

タイトル:怒らない技術

著者  :嶋津良智

 厄介な感情の一つに「怒り」があります。

 人間は怒ってしまうと、適切な判断や行動ができなくなり、失敗や後悔する行動をとってしまいます。

 本書では、「怒り」という感情をコントロールして大切な人生を浪費しないための技術について解説しています。

私は本書を通じて、多くの方に「きっかけ」をつかんでほしいと思い、「心」や「感情」をコントロールすることの重要性と簡単な方法を伝えたいと思ってます。私自身も、このことに気づいてから、人生が大きく変わってきたからです。

「こころを変える」というのはどういうことかというと、「出来事や物事の受け取り方を変える」という意味です。

(中略)

「怒らない」ことを決めるだけで、いいチャンス、良い出会い、良い仕事、健康・・・など、あらゆるものが手に入るようになるのです。

(プロローグ 心と感情が人生を変える!  p7-12)

構成

プロローグ 心と感情が人生を変える!

第1章   人生をうまくいかせるための「3つのルール」

第2章   「あなたの感情」はあなた自身が決めている!

第3章   感情コントロールは人生コントロール

第4章   「イライラ」を感じなくなる習慣

第5章   自分を気持ちよくする習慣

第6章   今すぐ怒り・イライラが消える11の特効薬

あとがき

ポイント

人生の3つのルールと怒り

 本書では、人生の3つのルールをあげています。

●命と時間を大切にする!

●人生は思い通りにいかない!

●苦悩と喜びはパッケージ

 この3つのルールを上手くいかせるために怒りは妨げになります。

 怒りに感情を取られてしまうと、気持ちの切り替えが出来ず人生の浮き沈みのサイクルを上手くプラス側へ持っていくことが難しくなってしまいます。

 怒りやイライラは、時間を浪費するだけです。

 たとえ話で、ジムでトイレに行っている間にランニングマシンを奪われる事件を取り上げていましたが、こういった時どう気持ちを整理するかは大事ですね。

 些細な普段の出来事でも、怒るといった気持ちの処理が関わっていることを思い出させてくれます。

イライラを感じなくなる習慣

 ついつい怒らないような「イライラ」を感じなくなる習慣として、本書ではいくつもアドバイスしています。

 その中でも、自分の中で気になったものをあげてみます。

・常に最悪の事態を考えておく!

・目標は出来る限り低く設定する

・理想主義や完璧主義をなくす

・イライラするものから目を背ける

・自分の問題か、相手の問題かをはっきりさせる

 どちらかというと、不測の事態はなるべく避けていくのが基本なのかと感じました。

 ただ、どこかで不測の事態は発生することもあるので、そんな時は一呼吸目を背けて気持ちを落ち着けてから向かい合うのも一案だと思います。

怒りを感じてしまったとき

 それでも怒りを感じてしまった時、そんなときの怒りを抑えるアドバイスもしています。

 こちらも私の中で気になったところをあげてみます。

・価値観メガネを変えてみる

・その場から逃げる

・不快感はこまめに吐き出せ

・すぐ謝ろう

・それでも怒りが収まらない場合は寝る

 自分に余裕があるときは、相手の立場や気持ちを考えてみて理解を示すのは理性的で理想的です。

 あとは、無理をしないのが怒りを消化していくのに有効だと思います。

 怒りもエネルギーはいるので、意外と時間が解決してくれることもあります。

 固執して何とかしようとしないのがポイントかも知れませんね。

感想

 怒らない技術ということで、そもそも怒るのは損だなと感じさせてくれます。

 怒っても結果は変わらないという考え方は、怒りを静める理由としていい考え方だと感じました。

 全く怒らなくなるということは難しいですが、「イライラ」を感じなくなる習慣での事前に準備したり、想定しておくことは大いに有効ですね。

 最近イライラしてしまうな、怒りっぽくなってしまうなと気になる方にはおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。