こゆの読書と美術の備忘録

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【読書】あなたを天才にするスマートノート

概要

タイトル:あなたを天才にするスマートノート

著者  :岡田斗司夫

 本書では、発想力・表現力・論理力、3つそろった「天才」になるためのノート術について解説しています。

 古今東西、さまざまなノート術がありますが、なかなか続けるのが難しいです。

 手間が少なく、持続可能な方法で、3つの能力を鍛えて表現する方法について述べられています。

 ダイエットと同じくノート術も、もちろん思考術だって、続けることが大切です。

 そのためには、「無理せず」「楽しく」が基本になります。

 このスマートノートは、レコーディング・ダイエット同様、実行しやすく続けやすいように、いくつかのフェーズに分けて、無理なくすすめられるように工夫してあります。

 楽しくノートつけたり、それをもとに表現したりしていると、いつの間にか、あなたは「天才」になっている。

 「天才」になるほどじゃなくても最低限「秀才」程度には、なっちゃおう。

 そのためのノート術です。

(はじめに p20)

構成

■僕はこんなノートをつけてきた

■まえがきーノートで「楽に」天才になる

■スマートノートの段階進行

第1フェーズ 5行日記をつける!

第2フェーズ 行動採点をする!

第3フェーズ 論理訓練を始める!

第4フェーズ 見せてお話をしてみよう!

第5フェーズ 脳内リンクが始まる!

第6フェーズ 知識から教養、見識へ!

第7フェーズ ついに世に出る!

■あとがきーFREEexシステムについて

ポイント

天才の条件

 天才になるためのといった題材であるので、まず本書では3つの要素が定義されていますう。

・発想力:新しい思いつきや概念を生み出したり面白がれる能力

・表現力:考えを他人に伝える技術

・論理力:複雑な考えや雑多なアイディアをわかりやすい形に整える能力

 この3つの能力をスマートノートで高めて、自分の能力を活かせる「天才」に近づいていきましょうと述べています。

 3つ合わせて高いのが「天才」、 おそらく誰しもどこかの能力に偏っているのかなと思います。

 自分にはどこが足りていないかと考えるのも一つ面白いかもしれません。

スマートノート7つの段階

 スマートノートの効果を定着させて、活用する7つの段階を示しています。

1.行動記録:5行日記で習慣づくり(基礎)

2.行動採点:5行日記の採点で無駄の炙り出し(基礎)

3.論理訓練:一見開きで、感じたことを考えに(論理力・表現力)

4.表現訓練:ノートを使って、伝えてみよう(表現力)

5.脳内リンク開始:断片的なノートの中身がつながってくる(発想力)

6.統合:知識が教養となり見識に行き着く(統合的人格)

7.世に出る:最終段階、意見を求められるような人物になっている

といった具合に、5行から始めて、どんどん発展させていくやり方になっています.

 どんなことでも小さな一歩から、まずは努力や我慢を極力なくすことに注力しています。

5行日記と6段階採点

 スマートノートの1、2段階についてちょっとだけ。

 5行日記は、ノートの見開き右側に5つ名詞+動詞でその日の行動を記録する。

①毎日、5行

②名詞と動詞は具体的に

③ウソは書かない

④毎日書けるようになったら採点もする

 採点は、0〜5の6段階で評価をつけ始める。

①1週間で見開きを埋める

②マイナス評価はしない

③くだらないことも評価する

④5行で書ききれなくなったら次の段階に進む

 5行日記だとできそうな気がしてくるのは不思議です。

 これだけで、頭の中が整理されて、毎日がちょっと楽になる効果が得られます。

 記録することで、悪い行動の把握、繰り返しを避ける意識が生まれるので毎日の生活にモヤモヤを抱えている人にはおすすめできると思います。

感想

 「あなたを天才にする」というフレーズから突拍子も無い内容が出てくるかと思いきや、継続性や効果を意識したノート術を教えてくれます。

 ノート術いったら、自分の中でクローズするようなイメージも持っていましたので、自分の思考を表現するなどにも言及されているのは斬新です。

 思考を整理したり、表現したりするのに悩んでいる方や毎日がなんとなく過ぎていっていて物足りないと感じている方にもおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。

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