概要
タイトル:転職と副業のかけ算
著者:moto
転職でも副業でも華麗なステップアップをされている著者が軸ずらし転職と本業を活かした副業について述べています。
表紙にもありますが
・20歳 地方ホームセンター 240万
・22歳 人材企業 330万
・23歳 リクルート 540万
・27歳 ITベンチャー+副業 700万+200万=900万
・30歳 広告ベンチャー+副業 1000万+400万=5000万
と10年で240万→5000万と年収の増え方が凄まじいです。
多くの人は、高い年収を得るというと「起業して社長になる」とか、「投資で一発当てる」姿を思い浮かべると思います。しかし、実際にサラリーマンを辞めて起業したり、高額な投資をするのは難しい。僕も、そんな一人です。
そこで僕は、「サラリーマンでいること」のメリットを享受しながら、個人でお金を稼ぐという「手堅い立ち位置」を取り、生涯年収を増やす道を選びました。
(中略)
僕はずっと、自分という「個人の市場価値」を伸ばそうと考え続けてきました。
そのなかで得た経験や成果に「転職」と「副業」をかけ合わせるーつまり「かけ算」の関係にすることで、生涯年収を最大化させてきたのです。
この方法は、キャリアに悩む多くのサラリーマンがとれる戦略だと思います。なぜなら、転職と副業は「誰にでも使える術」だからです。
(はじめに p4-5)
構成
序章 「個人で稼ぐ」サラリーマンが本当の安定を手に入れる時代
第1章 年収240万円の地方ホームセンターを選んだ理由
第2章 地方ホームセンターやリクルートで学んだ「成果」に繋がる働き方
第3章 4度の転職で年収を上げ続けた「転職術」
第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」
第5章 生涯年収を最大化する生き方
読むきっかけ
キャリアとかなかなか未来についての悩みが尽きないです。
本業と副業は分けて考えていたので、どうやって絡ませているのか興味を持ちました。
koyux.hatenablog.com koyux.hatenablog.com
感想
本書で語られている「軸ずらし転職」と「サラリーマンの副業」はとても興味深かったです。
「軸ずらし転職」は「職種×業界」のどちらか一方はそのままで転職先を見つけるといったもので、仕事を探す際に大変参考になると思いました。
「職種」と「業界」を上手く選んでいくことの大切さが著者の経歴と合わせて語られているので興味深く読み進めることが出来ます。
実は年収というのは、「職種×業界」で大枠が決まっています。
(中略)
例えば、「金融業界大手の営業部長→年収1600万円」とか、「小売り業界大手の取締役→年収900万円」という感じです。企業規模や役職より、業界や職種のほうが年収に大きな影響をもたらしています。
つまり、転職で年収を上げるには「業界」か「職種」のどちらかの軸を「年収の高い業界」または「年収の高い職種」にずらすのが近道なのです。
(第3章 4度の転職で年収を上げ続けた転職術 p108)
「サラリーマンの副業」は、本業のサラリーマンとして培った経験をコンテンツとして活かすといったことを述べていました。
著者も実施している内容を元に書かれているので、考え方など興味深く読むことが出来ます。
人は「自分にとって有益な情報」にお金を使います。「お金を払ってでも知りたい有益な情報」を分解していくと、「自分と同じ悩みを持った人が、それをどのように解決し、結果どうなったのか」という「自分と同じ境遇の人の体験談」に価値を感じることが多いのです。
(中略)
同じような苦労に悩み、解決策を求めているサラリーマンは世の中に数多くいます。サラリーマンの経験には、多くの需要と供給が潜んでいるのです。
(第4章 本業を活かして稼ぐ「サラリーマンの副業」 p190-191)
他にも、本業での働き方など「転職」や「副業」以外でも仕事に対しての向かい合い方についても考えさせられました。
仕事について悩んだり、これから仕事を始める人にも大変参考になる一冊だと思います。
ご一読ありがとうございます。