概要
会場・期間
会場:山口県立美術館
会期:9月15日(火)~10月18日(日)
特別展開催概要
コロナの影響で予定していた企画展の予定が変更になったため、山口県立美術館の所蔵品による特別展が行われています。
①《Distance –ディスタンス》
今、人と人とのディスタンス(距離)が問題となっています。「自分と他人」というときの「と」が含んでいた自然な距離感は、ソーシャル・ディスタンスという言葉によって、これまでよりも広くなりました。
この展覧会では、6つのキーワードに沿って、私たちの身の回りにある、あるいは実はないかもしれないディスタンスをご紹介します。当然と思っていた「と」の距離感が少し変わることで、見慣れた世界も新鮮に映るかもしれません。(ホームページより)
②《香月泰男 – “私”のシベリア–Ⅰ》
長門市三隅出身の洋画家・香月泰男(1911-74)の代表作〈シベリア・シリーズ〉から5点を選び、テーマに沿って展示。作品解説と絵に寄せた画家のことばを通じて、多面的、重層的にシベリア・シリーズを紹介する。(ホームページより)
展示品感想
漂流(豊福知徳)
小船の上に立ちまっすぐ遠くを眺める人と小船の中に寝ている人が彫刻で表現されています。
運命に流されるただしっかりとその先を見据えているというような印象を受ける作品でした。
北へ西へ(香月泰男)
香月泰男はシベリア抑留を経験しているのですが、太陽の昇ってくる来る方向から自分たちが日本へ向かっていないことに気づく情景を描いています。
絵画からも絶望的な様子がうかがえて、こちらまで背筋が凍るような気持ちになりました。
新しい試み
今回は展示品鑑賞の際にQRコードを読み込んでYIUTUBE動画の解説が出てくる仕組みが準備してあって面白かったです。
ただ動画鑑賞用のデバイスを取り付けるのですが、画面位置が低めになって下を観ないといけないのが少しきつかったです。
まとめ
コロナの影響で当初の企画展スケジュールとは違っていますが、所蔵品を興味深く鑑賞することが出来ました。
特別展の「ディスタンス」の方は今の距離をとるという社会状況をいろんな点からとらえた面白い展示を楽しむことが出来ました。
今は来館日時の予約も必要なので行かれる方はお忘れなく。