概要
タイトル:なんでも図解
絵心ゼロでもできる!爆速アウトプット術
著者 :日高由美子
話している時に、サッと図にできると有用だけでなく、格好もいいです。
簡単な図や線で、すぐ書けるようになるノウハウが本書には詰まっています。
図解をマスターして、素早い理解・共有に活かしていきましょう。
本書は、図解に苦手意識がある方にも共感を持って読んでいただき、スキルアップできるよう、先生と生徒の「対話形式」で進みます。絵心ゼロの主人公が、先生の叱咤激励を受け、少しずつ「なんでも図解」を体得していきます。一緒にペンを持ち、「書く筋力」を鍛えましょう。
使うのは「丸」と「線」だけ。
明日から、いえ今日から現場で使えます。「なんでも図解」を体得して、仕事に活かしてください。
( p003)
構成
はじめに 重視するのはスピード。伝わる図を瞬時に書く
1日目 「囲み」をマスター!文字の羅列が一瞬で「図」に変わる
2日目 「矢印」をマスター!関係性を瞬時に伝える飛び道具
3日目 「人」をマスター!注目と理解を促す最強のアイコン
4日目 文章を読み、最速で作図する!
5日目 話を聞きながら図解するコツは「キーワード+余白」
6日目 会議や打ち合わせでも慌てず図解する
7日目 爆速で書け!アウトプット地獄
エピローグ 明日から「その場で」書くために
えんま先生から最後のお節介
田中くんからのメール
オススメ筆記具
仕事にすぐ使える 秒で書ける厳選アイコン200
おわりに 忘れられないひと言
ポイント
図形の持つイメージ
図解するために、線と丸を使って図形を組み合わせていきます。
その際、イメージしておくと役立つ図形の持つイメージについて解説してくれています。
・四角:安定、構造的、システム、完成
・丸 :広がり、有機的、ランダム、変化
・矢印:向きで原因と結果、組み合わせて対立・交換など
それぞれの図形の持つイメージを上手く利用して、流れや構造を分かりやすく説明できる図解が出来ていきます。
日常でも簡単に文字を囲ったり、矢印引いたりすることあるかもしれません。
ひと工夫で他人に説明できる図解に変わると思うと、ワクワクします。
後から振り返る時にも、思い出しやすいですしね。
会議の図解の3つの型
リアルタイムの記録、議事録などは難易度が高いです。
そんなとき、知っておきたい3つの型について述べています。
・時系列型 :テーマや流れが予想できるとき
→時系列にそって書いていく、見出しは大きく、話題をブロックで分ける
・発散型 :アイディアだし(ブレインストーミングなど)
→中心にテーマを書く、円で囲んだりグループ分けをしっかりする
・ランダム型:内容の予想ができないとき
→話題が分かれたとき用に区切っておく、後から補足を描き足せるように余白を取る(どの話題にもアクセスできるようL字で)
時系列、発散型はよくやる議事録やアイディア出しの形式から、ひと工夫してより一層分かりやすいようになっています。
ランダム型の後から書き足すための余白の使い方は、目から鱗でした。
つい枠ギリギリまで書いてしまって、見づらくなってしまう人には特に参考になると思います。
感想
図を使って説明すると分かりやすいが、時間がかかるし難しい。
分かっているけど、いざやろうと思うとなかなかできない。
そんな、痒いところに手が届くようなことが出来るようになるための本です。
まずは、図形の構成からだけでも覚えておくとちょっとした所から役に立つと思います。
図を使った説明を使いこなしたい方、短い時間で分かりやすくやり取りしたい方にとっておすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。