概要
会場・期間
会場:熊本県立美術館
会期:9月16日(土)~11月12日(日)
企画展開催概要
大阪市立美術館のコレクションの巡回展です。
大阪市立美術館の改修に合わせて、東京、福島、そして熊本へ巡回してきました。
書や絵画など歴史ある作品の数々も観ることができます。
大阪市立美術館は、東京・京都に次ぐ日本で三番目の公立美術館として、昭和11年(1936)5月に開館しました。多くの人々の支援によって築かれた約8500件のコレクションは、日本・中国の絵画、書蹟、彫刻、工芸など多岐にわたり、時代も紀元前から近代までと実に多彩です。また、関西を中心に活躍した財界人たちのコレクションをまとめて所蔵する点にも特徴があります。美術館の建つ天王寺区茶臼山の地も元は住友家本邸があった場所で、庭園(慶沢園)とともに大阪市に寄贈されました。現在、美術館の建物は、戦前の大型美術館の貴重な例として登録有形文化財(建造物)に指定されていますが、2026年に開館九十周年を迎えるのを前に大規模な改修工事が行われることになりました。この長期休館の機会に、各分野から厳選された優品をご紹介する展覧会を開催いたします。所蔵する大阪市立美術館においてもそろって展示されることが滅多にない名品を、館外で一堂に紹介する初めての展覧会で、西日本では熊本のみの開催です。なお。、展覧会名の「美をつくし」は、大阪市章にもかたどられる「澪標(みおつくし)」になぞらえたものです。難波津の航路の安全のために設けられた標識「澪標」のように、美の限りをつくしたコレクションの世界へ、身をつくしてご案内いたします。
展示作品
百鬼夜行絵巻
様々なものに魂が宿った妖怪たちが練り歩いている様子が描かれています。
一見怖そうでもありますが、よく観ると思いのほかコミカルな動作をしていたりして楽しくなれます。
「琴を引っ張る琵琶」とか面倒見がいいのか何なのか、全体だけでなく個別の妖怪にも注目です。
星
今回の企画展のパンフレットにも大きく出ている絵画です。
星を見上げている女性を描いて「星」と題名づけています。
描かれてはいない星を想像しながら観ると、手すりに寄りかかってゆったり見る姿と相まって穏やかな気持ちになれます。
花鳥図冊
「指頭画」と呼ばれて、指や爪に墨をつけて描いています。
描いた高其佩は、指紋の効果まで計算づくで展示のような作品を描きあげています。
私には筆か指かの見分けるだけの眼力はありませんが、鳥の躍動感など素晴らしい絵を楽しませていただきました。
まとめ
大阪市立美術館の改修に合わせてのことで、数多くの所蔵品が展示されていました。
書、絵画、彫刻など歴史ある作品を楽しめました。
中でも絵巻物は、ストーリーのあるものもあって現代の漫画の原点はこのころからあったのかなとも思わせてくれました。
ご一読ありがとうございます。