こゆの読書と美術の備忘録

美術館・読書・その他気になったことも備忘録的に残しています

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【読書】美術館へ行こう ときどきおやつ

概要

タイトル:美術館へ行こう ときどきおやつ

著者  :伊藤まさこ

 全国のすこし小さな美術館のご紹介。

 大きな町の総合的な美術館とは違った特徴あふれる姿が写真も交えて魅力的に語られています。

 近くにいたら是非行ってみたくなるようなところばかりです。

 近場や併設されているカフェも紹介されていて、足を運ぶ魅力がさらに高まります。

この本では、家の近くの美術館から、遠いけど何度も通っている美術館、

行きたかったけれどなかなか行けなかった美術館などなど、

北は北海道の斜里町、南は九州の鹿児島まで、

全部で24の小さな美術館をご紹介。

のんびりできて、気分転換にもなって、

よしっ明日からがんばっちゃおうなんて自分を活気づけたりもできるそんな場所。

合わせておやつもどうぞ。

(p3 )

構成

北のアルプ美術館

六花の森

金沢美術工芸大学 柳宗理記念デザイン研究所

中谷宇吉郎 雪の科学館

碌山美術館

フィン・ユール邸

朝倉彫塑館

ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション

インターメディアテク

岡本太郎記念館

日本民藝館 西館(旧柳宗悦邸)

岩立フォークテキスタイルミュージアム

ちひろ美術館

三鷹市山本有三記念館

あとりえ・う

museum as it is

鎌倉文学館

ベルナール・ビュフェ美術館

多治見市モザイクタイルミュージアム

BANKO archive design museum

ユキ・パリス コレクション

アサヒビール大山崎山荘美術館

丸亀市猪熊源一郎現代美術館

かごしま近代文学館「向田邦子の世界」展示室

ポイント

北アルプ美術館

 北海道斜里郡斜里町にある美術館です。

 山へのあこがれやロマンを綴った「アルプ」という文芸誌が300号で幕を閉じる際、思いを伝える場所として開館されました。

 「アルプ」ゆかりの作家の原稿、原画資料5万点余りが展示されています。

 庭には、開館してから植えた白樺が成長して林となって広がっています。

www.alp-museum.org

六花の森

 北海道河西郡にある美術館です。

 北海道のお菓子屋さん「六花亭」の花柄包みを描いた、坂本直行さんの作品を展示した「花柄包装紙館」「坂本直行記念館」があります。

 100,000平方メートルの自然豊かな場所に、展示室やカフェなどがあり絵の元になった花々が咲いている様子と絵画を同時に楽しめます。

www.rokkatei.co.jp

kankou-nakasatsunai.com

インターメディアテク

 東京駅近くのJPタワー内にある、日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館(UMUT)の協働運営する公共施設です。

 動物の骨格標本や剥製など学術文化財が展示されています。

 東大の教室を再現したレクチャーシアターでは、蓄音機録音会や記録映画上映会などイベントが開催されています。

 東京駅を出たときとは違った東京を感じることができます。

 地方から東京に来ると分かりづらいですが、手持ち無沙汰になりがちの東京駅で行ってみたいい位置にもあると思います。

www.intermediatheque.jp

かごしま近代文学館「向田邦子の世界」展示室

 鹿児島県鹿児島市にあるかごしま近代文学館の2階にある脚本家、小説家の向田邦子さんの展示室です。

 マンションのリビングを再現した展示や著書や蔵書から当時のライフスタイルが伺える展示されています。

 おすすめのおやつとして、車で10分くらいのところにある「ぢゃんぼ餅」のお店が紹介されています。

 桜島を一望しながら美味しさも楽しめそうです。

www.k-kb.or.jp

jyanbomochi.com

感想

 特色のある美術館をたくさん知れる本になっています。

 各美術館の語り口も面白く、きれいな写真も交えてどの美術館もいってみたくなりました。

 インターメディアテクは、東京駅近くにそんなスポットがあるとは知らなかったので、東京に行ったら是非行ってみたいです。

 今まで見逃していたのは勿体なかったです。

 紹介されているおやつも美味しそうで、美術鑑賞のお供にも見逃せないですね。

 規模の大きい美術館は行ってしまって新しく美術館を開拓したい方、何かにスポットを当てた美術館を探したい方などにおすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。