概要
タイトル:超効率勉強法
著者 :Daigo
本書では、学習する上で非効率な勉強法、効率的な勉強法どちらも紹介されています。
勉強自体の方法もですが、準備・休憩などの環境面の重要性についても述べており、自分の勉強のやり方など振り返る材料になります。
現在の教育界は、昔ながらの非効率な勉強法であふれています。
どれだけ時間をかけても「やったつもり」になるだけで、
真の成果は得られません。
本当に必要なのは、科学に裏づけられた「正しいテクニック」だけを使うこと。
そして一日でも早く、貴重な時間を限界まで有効に使う
「超効率勉強法」に転換することなのです。
(冒頭 p1)
構成
第1章 やってはいけない!7つの勉強法
第2章 「超効率勉強法」の基本
第3章 「勉強前」7つのテクニック
第4章 「勉強後」5つのテクニック
第5章 勉強の効果をさらに高める7つの学習習慣
第6章 地頭を良くする科学的トレーニング
参考文献
ポイント
効率の悪い勉強法
本書では、間違った学習から脱却するために、効率の悪い勉強法についても紹介しています。
その中でも、
・ハイライト、アンダーラインを引く
→引いた時点で脳が満足してしまう
・自分の学習スタイルに合わせる
→効果のある勉強法は一貫している
・忘れる前に学習する
→思い出す作業が記憶を定着させていく
というのは意外でした。
自分でも結構やっている勉強の方法でもあったので、見直してみようと思います。
確かに、アンダーラインなどはなかなか定着していない気もします。
この、効率の悪い勉強方法に対して、アクティブラーニングが効果的な勉強法として述べており、そのやり方について紹介されていきます。
ベストな復習タイミング
本書ではピョートル・ウォズニアックのデータをもとにした復習タイミングを紹介しています。
ベストなタイミングとして
1回目:1~2日後
2回目:7日後
3回目:16日後
4回目:35日後
5回目:62日後
を提示しています。
ここでのポイントは、忘れる前に復習するのではなく、忘れる頃に復習するということです。
タイミングよく復習することで、記憶を定着させていく参考になるのではないかと思います。
忘れっぽいなと思いがちな方は試してみるといいかもしれません。
マインドマップを利用したチャンク化
効果的な勉強方法としてチャンク化をあげています。
チャンク化とは、情報をかたまりとして捉えて学習していくことです。
ただし、どのように情報をかたまりとして捉えるかは難しいので、そのツールの一つとしてマインドマップを勧めています。
マインドマップで関連性を関連性のある情報をつなげていき、情報をまとめていく方法です。
バラバラな情報がつながっていく感じがしますし、やってみたい方法だと思いました。
戦略的リソース利用法
結果を出すためのリソース分配を考えるために7つのステップを勧めています。
1.成績判断 :どのくらいの成績が欲しいか
2.重要度判定:1の成績がどのくらい重要なのか
3.自身測定 :1の成績をとる自信がどのくらいあるのか
4.問題推測 :試験に出そうな問題を予想して書き出す
5.資料抽出 :資料や参考書から勉強に使えそうな個所を書き出す
6.理由判定 :5で抽出した理由を書き出す
7.使用判定 :資料や参考書の使用方法(順番、やり方)を書き出す
この事前の準備だけで大きく結果が変わってくると述べています。
事前準備は大切ですね。
試験など、目の前の過去問をがむしゃらに解くような対策をして結果がでないなど行き詰まっているなら、この7つのステップで勉強方法を見直してみるのはいいと思います。
ビジネスでも利用できると述べており、リソースを上手く使って効率よく仕事をする助けにもなるかと思います。
感想
もっと早くに知って実践したかったと思う、勉強法がたくさん紹介されていてよんでて感心してしまいました。
デジタルなツールも活用していくとさらに効率化の助けになるかと感じました。
せっかくの学びなので取り入れられるように、効率的な方法をやってみたいですね。
試験などで勉強している方は、読んでみると参考になると思います。
無理なく結果が出せると、勉強も楽しくできるかもしれません。
ご一読ありがとうございます。