こゆの読書と美術の備忘録

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「大学4年間の経済学が10時間で学べる」を読んで

概要

タイトル:大学4年間の経済学が10時間で学べる

著者:高橋伸夫

 東京大学経済学部教授である著者が経営学で知っておきたいトピックスについて20項目にまとめて解説しています。

東大の経営学が「ざっと」身につきます!

(表紙裏)

 経営学で知ってほしいことを20項目に整理し、各項目は30分以内で読めるようにしました。10時間以内で大学の経営学をざっと学んで、幸せな企業社会を築く第一歩にしましょう。

(はじめに p3)

構成

はじめに 

第1部  経営組織論

     01 経営管理の始まり

     02 意思決定

     03 組織デザイン

     04 マクロ組織論

     05 モチベーション

     06 リーダー

第2部  経営戦略論

     07 経営戦略

     08 全社戦略

     09 競争戦略

     10 事業戦略

     11 アウトソーシング

     12 マーケティング

     13 カスタマー

     14 国際経営

第3部  技術経営論

     15 生産管理

     16 品質経営

     17 製品開発

     18 イノベーション

     19 組織のイノベーション

     20 イノベーションの普及 

 

おわりに

 感想

 経営学の説明が各項目見開き2ページで分かりやすく解説されています。

 本書の面白いところは、現在実用的に使われている役立つテーマだけでなく、過去に提示された論説でも実際には違うというものについても解説している点です。

 個人的に興味深かったのは、「複数の開発工程を同時並行に進める」というものです。

 いろいろな活動が順を追って逐次行われるのを「シーケンシャル・エンジニアリング」

 製品開発活動を並行して行うことを「コンカレント・エンジニアリング」

といいます。

 1993年当時のプロジェクト各段階の販売開始月数が欧米約70月にたいして日本が約40月と複数の工程が同時並行している期間のある日本のリードタイムが短いことが示されています。

 さまざまな経営学の理論について、簡単にではありますが知ることが出来ます。

 会社で働いていて、「もしかしてこの理論使ってるんじゃないか?」と当てはめて楽しむことができるかもしれませんね。

 ご一読ありがとうございます。

 

 

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