概要
タイトル:同窓会に行けない症候群
著者:鈴木信行
「宝くじで1億円当たった人の末路」の著者でもある鈴木信行氏が同窓会に行けない原因について、平成の環境の変化とともに分析しています。
今、日本には、
2種類の人間がいる。
同窓会に行ける人と、
行けない人だ。
(冒頭)
構成
はじめに
第一章 同窓会に行けない事情① 会社で出世しなかった
第ニ章 同窓会に行けない事情② 起業して失敗した
第三章 同窓会に行けない事情③ 「好き」を仕事に出来なかった
第四章 同窓会に行けない事情④ 「仕事以外の何か」が見つからなかった
第五章 同窓会に行くための人生設計① 職業選び編
第六章 同窓会に行くための人生設計② 心構え編
第五章 同窓会に行くための人生設計③ 同窓会に行けない人々の末路
最終章
読むきっかけ
同窓会か~
この前のオンライン同窓会参加しなかったわ。。。
感想
同窓会へ行けるかという仕事のつながりが嫌というほど分かりやすく解説しています。
昭和から平成へ時代が移り変わっていく中で、自分に自信を持てる機会が減っていることが良く分かります。
しかし、最終的にはそんな行きたくない同窓会には「行かなくてよい」と本書では結論づけています。
孤立化こそが最も注意しなければならないことと本書では述べています。
「孤立化」が蔓延する現代社会において、同窓会は「真の友人」と自分をつなぐ貴重なパイプである。それを断ち切ることは孤立化を深め、認知症の原因にもなりかねないー。
以上となります。
そして、この結論は、全国の「同窓会に行けない症候群」に悩む人々にある種の福音をもたらします。孤立化にさえ気を付ければ、行きたくない同窓会になんて行かなくていいんですから。
(第七章 同窓会に行けない人々の末路 p220)
もちろん、「同窓会的なもの」に背を向けるのであれば、そのリスクも十分に考慮しなければなりません。「孤立化」をどうするかです。
(中略)
過去を振り返っても未来は変わりません。だから「孤立化」にさえ気をつければ、行きたくない同窓会になんて行く必要はありません。その代わり、同窓会に行かないなら、未来のために自分が今、一番やりたいこと、一番楽しいことを1つやってください。
(最終章 あとがきに代えて p234-235)
同窓会に来る、来ないを「ちびまる子ちゃん」のキャラクターで当てはめてみたり、著名人へのインタビューから各章の題目について考察しているのも様々なケースをイメージ出来て興味深いです。
ご一読ありがとうございます。