概要
タイトル:LIFE SHIFT 100年時代の人生戦略
著者:リンダ・グラットン
訳者:池村千秋
確実に伸びてきている人間の寿命に対して、これまでと同じ
「教育」→「仕事」→「引退」
の生き方をしていては対応しきれない。
では、どうしていけばいいのかを考える材料について「時代の違う三人の人生」「見える資産・見えない資産」「今後の課題」などから述べられています。
私たちはいま途方もない変化のただなかにいるが、それに対して準備ができている人はほとんどいない。(中略)その大きな変化とは、長寿化の進行である。
(中略)
過去、200年間、平均寿命は10年に2年以上のペースで延びてきていたのだ。いま20歳の人は100歳以上、40歳の人は95歳以上、60歳の人は90歳以上生きる確率が半分以上ある。
(序章 100年ライフ p17~18)
この本は、未来が過去の延長線上にないと気づいている人たちに、未来の試練だけでなく可能性について知りたい人たちに、自分の現在と未来の職業人生を好ましいものにしたい人たちに、そして、長寿を厄災ではなく恩恵できる可能性を最大限高めたいと望む人たちに向けて書いた。本書は、そうした恩恵を現実化するために最初の一歩を踏み出すようあなたを誘う招待状だ。
(序章 100年ライフ p38)
構成
序章 100年ライフ
第1章 長い生涯ー長寿という贈り物
第2章 過去の資金計画ー教育・仕事・引退モデルの崩壊
第3章 雇用の未来ー機械化・AI後の働き方
第4章 見えない「資産」―お金に換算できないもの
第5章 新しいシナリオー可能性を広げる
第6章 新しいステージー選択肢の多様化
第7章 新しいお金の考え方ー必要な資金をどう得るか
第8章 新しい時間の使い方ー自分のり・クリエーション
第9章 未来の人間関係ー私生活はこう変わる
終章 変革への課題
読むきっかけ
本書は以前から知っていて興味がありました。
人生戦略とかは、非常に気になる話題です。
YOUTUBEの解説動画を見たりしてさらに興味を惹かれてので手に取りました。
【18分で解説】LIFE SHIFT(ライフシフト)|人生100年時代のサラリーマン生存戦略
感想
「教育」→「仕事」→「引退」の生き方が通用しなくなっている。
分かっているが、何となくしかイメージできなかったっものを「ジャック」「ジミー」「ジェーン」の生きる時代がずれた三人で比較することでイメージしやすくなっています。
仕事については、「教育」→「仕事」→「引退」のパターンが通用しなくなるので、人生の途中で仕事のスキルをブラッシュアップする必要があると述べられています。
さらに、【見えない「資産」】として
・生産性資産(人が仕事で生産性を高めて成功し、所得を増やすのに役立つ要素)
・活力資産(肉体的・精神的な健康と幸福)
・変身資産(100年ライフに対応して変化していくための資産)
の大切さが語られています。
長くなる人生の中で変化することの重要性と何が必要なのか知ることが出来ます。
人生に迷った時の一つの指針として活用できると思います。
ご一読ありがとうございます。