概要
タイトル:佐久間宣行のずるい仕事術仕事術
著者 :佐久間宣行
放送作家として、数々の番組を成功させている著者が仕事での立ち居振る舞い、心掛けなどについてアドバイスしています。
この本には、入社当時の絶望から20年以上かけて僕が身につけた作戦の数々が入っています。
入社したばかりの方や、責任が重くなって岐路にいる方、やりたいことが見つからない方。
できるだけいろんな人の役に立てるように書きました。
どの立場のときもあった僕だから書けた本だと思います。
だから存分に使ってください。
たかが仕事、たかが会社。
けどそれがうまくいくだけで、人生はどんどん好転します。
そして、あなたの仕事で世の中がおもしろくなったり便利になったりしてくれれば、僕の人生も楽しくなるので最高です。
( p6-7)
構成
はじめに
第1章 仕事術編
第2章 人間関係編
第3章 チーム編
第4章 マネジメント編
第5章 企画術編
第6章 メンタル編
解説(齋藤修さん)
おわりに
ポイント
「メンツ」は大切
組織で動くうえで、これだけは覚えておいてほしいこととして「人はメンツで動いている」とアドバイスしています。
「メンツを潰されたとき」その人はあなたの「敵」となってしまします。
メンツを潰されて敵になってしまった相手は、時になりふり構わず足を引っ張ってくる危険性があります。
自分が正しい、理にかなっているという思いが強いと、つい相手の感情に配慮ない発言をしてしまいそうになります。
そんな時には、自分のためにもちょっと思い出して飲み込めるようになりたいですね。
そして、相手の「メンツを立てる」よう行動できれば、攻撃されるリスクを極力下げることができます。
障壁なく仕事ができる環境を手に入れるための「戦略」としてメンツを大切にすることを勧めてします。
「問題児には先手を打つ」
チームクラッシャーになりかねない問題児がいるときの事前の封じ込め作戦についてアドバイスしています。
先手を打つということを第一に、2つの方法をあげています。
・正論を説くより、「こういうことをしたらダサいですよね」と伝えておく
・「嫌なヤツ」の話を捏造する
架空の話をでっちあげてでも平和なチームを作る方が大切です。
それに、本物の陰口ではないので誰かを傷付けることもないのもいい点と述べています。
普段から周囲にも気を配って、怪しそうなことに敏感になっておきたいです。
上手いこと話を作るというところは、さすがだなと感じました。
「メンタル」第一、「仕事」は第二
「心を壊してまでやるべき仕事なんてどこにもない」ことを絶対に忘れてはいけないこととしてアドバイスしています。
何が続くと自分の心が折れるのかを把握する。
把握した自分の「無理スイッチ」は他人に絶対触らせないよう頑固になっていい。
いい仕事は、心の健康の上に成り立っていると述べています。
自分の「無理スイッチ」の把握は大切だと感じました。
そして、それが周囲とズレていないか知っておくと、職場での距離の取り方の判断にも役立ちそうです。
感想
タイトルに「ずるい」とありますが、真っ当な内容です。
自分がすり減らないようにするためのノウハウが詰まっています。
組織で働くには、やはり人間関係ですよね。
わざわざ「メンツ」潰すようなことをしてはいけないです。
他にも、著者が使ってる企画術も紹介されているので、アイディアの発想法などの技術の参考にもなります。
仕事を上手に進めたい方、働くことに悩んでいる方にとっておすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。