概要
タイトル:先読み!Chat GPT
著者 :古川渉一
酒井麻理子
昨今話題の対話型AIのChat-GPTについて、対話形式でわかりやすく説明しています。
使い方や注意点、どういった経緯で出来上がって行ったかについても述べられているので、話題には出ているけれどどういったものなのか知りたい人へ役立つ内容になっています。
本書はChat GPTのような対話型AIができること、今はまだできないことなどの外観をその背景とともに理解できるような書籍になっています。
(中略)
AIの技術的な説明に関しては数式や専門用語は極力使わずに、大まかに基礎となる知識を把握できるような説明を心がけています。また既存ビジネスに対話型AIをどのように活用できるのか、新規ビジネスの可能性はどのようなところにあるのか、といった点を最新事例や具体的なサービスを紹介しながら会話形式でわかりやすく紹介しています。
最後になりますが、本書と出会ったすべての方が、すぐそこまで来ているAIと共存する未来のイメージを持ち、自分の仕事や生活がより便利に、より楽しくなりそうと思っていただけたなら、これ以上の喜びはありません。
(はじめに p4 )
構成
はじめに
プロローグ
Chapter1 ブレイクスルーを起こした対話型AI
Chapter2 Chat GPTと会話してみよう
Chapter3 対話型AIはどんな技術で成り立っている?
Chapter4 ビジネス活用の事例とポテンシャル
Chapter5 Generative AIとの付き合い方
ポイント
Chat-GPTのすごいところ
Chat-GPTのすごいところ、それは膨大なデータから会話に合わせた新しい答えを生成できることです。
それまでのチャットボットなどは、設定されたルールに基づいて決まった回答をしていました。
あらかじめ用意された答えから選んでいるのではないところがミソですね。
あと、使ってみると回答の文章が整っている点はすごいと思いました。
下手に人間が描くよりずっといい文章を返してきます。
注意点
本書では、Chat-GPTを使う際の注意点についても述べています。
その中でも、不正確な情報を生成する可能性がある点は特に注意です。
これまでの延長線で考えると、何かしら調べ物などで使ったりするのかなと思ったりしました。なまじっか、それらしい文章が生成されるので正確性は自分で担保できるように気をつけなければいけません。
ファクトチェックは、まだまだ人間の仕事になりそうです。
AIの活用
本書の最終段では、AIで仕事は無くなるか、共存していけるかについても述べています。
仕事については、定型的な段階はAIに任せて人が手を加えて完成させる形を予測しています。今のツールがどんどん便利になっていることと同じですね。
ただ、AIの進歩も目覚ましくクオリティが上がってきていて2030年には完成系までできると予想している機関もあります。
いずれにせよ、上手に付き合っていくのが大切です。
人間の役割としては、AIが生成したものを判断する責任、人間にしかできないこと(感情を伴った表現)など述べていました。
しかし、もう10年も経ってしまうと、そこもAIができるようになっていそうでちょっと恐ろしいです。
何だかSFチックなところまで考えが飛んでしまいました。
感想
わかりやすく解説しているので、本書を読めばChat-GPTがどんなものか掴めると思います。
どんな点が凄いのか、使う時はどのようなことに注意したら良いのかが知れます。
他にも、顧客対応やプログラミング学習など、活用法についても提示しているので利用の仕方もイメージしやすいです。
Chat-GPTを使ってみたい方、AIに興味のある方などにもおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。