概要
タイトル:夏休みの自由研究のテーマにしたい「税」の話
著者:別冊税務広報編集部
難しい「税」の話題を分かりやすく伝えるために自由研究というフィルターを通して興味を持ちやすいように書かれています。
本書は、「税金の仕組みや、わが国の税務行政が、どのようなねらいをもって行われているのかを、納税者の代表ともいえる大人のみなさんに関心を持ってもらいたい」との思いから刊行するものです。
(まえがき p3)
構成
まえがき
1 これまでの税金、これからの税金(租税制度の変遷)
2 世界と日本の「変わった」税金
3 税金を納めなかったらどうなるのか?
4 消費税における「外食」の定義
5 税理士ってどんな仕事?
6 スマート税務の課題ーマイナンバーカードや電子帳簿が普及しないのはなぜか?
7 税金について税務署と法廷で争うー租税訴訟のおもしろさ
8 小学生YouTuberが知っておくべき税務知識
9 医療・介護と税の支援策
10 なぜ、相続税や贈与税の「納税義務者」は頻繁に改正されたのか?
11 都市近郊の農地政策としての税制はどうあるべきか
12 所得税法第56条は、今日の仕事観や男女共同参画社会に合致しているか
ー所得税法56条の不合理な真実
13 申告納税制度は賦課課税制度より本当に優れているのか
14 「法人税の申告書」に「決算書」が含まれているのはなぜか
15 国際オリンピック委員会が受け取るテレビ放映権料は、課税されるか
ポイント
自由研究という視点から「税」の話題のポイントを解説しています。
各項目について焦点が絞られているので知りたい話題があるとその点についてよく知ることができます。
小学生の自由研究として見ると
「これまでの税金、これからの税金」→歴史と税金
「世界と日本の「変わった」税金」 →税金の種類(おもしろ税金の紹介)
「消費税における「外食」の定義」 →日常生活に関わる税金
「税理士ってどんな仕事?」 →税に関わるお仕事
「小学生YouTuberが知っておくべき税務知識」 →最近のはやり?
「国際オリンピック委員会が受け取るテレビ放映権料は、課税されるか」→今熱い話題
なんかを自由研究として取り組むのも面白そうに感じました。
感想
大人のために自由研究という話題を通して「税」について説明されている本書ですが、小学生の自由研究としてどうかという視点で読んでも面白いです。
内容は「税」なので難しいですが、話題によっては注目を集める面白い自由研究になると思います。
もし、自由研究が必要な子供さんが周囲にいてまだ題材決まっていなければ、調べてみるのはいかがでしょうか。
ご一読ありがとうございます。