概要
会場・期間
会場:山口県立美術館
会期:7月8日(木)~8月29日(日)
企画展開催概要
本の装幀や団扇のデザインなどの商業美術で活躍していた小村雪岱の作品を鑑賞できます。
大正から昭和初期にかけてのモダンな作品の数々が展示されています。
本展では装幀や挿絵、舞台装置画、そして貴重な肉筆画や版画など、江戸の粋を受け止め、東京のモダンを体現した雪岱の作品を、西日本ではじめて総合的にご紹介いたします。また鈴木春信(すずきはるのぶ)の浮世絵や、並河靖之(なみかわやすゆき)の七宝をはじめとする明治工芸の数々を通して、「江戸の粋」から「東京モダン」へと至る系譜をご覧いただくとともに、彼らの要素を引き継ぐ現代作家の作品も合わせて展示いたします。
消えゆく古の情趣と、今なおモダンな要素を兼ね備える、「雪岱スタイル」と呼ぶべき洗練された美の世界をご堪能ください。
展示品
「装幀本」
小村雪岱がデザインした本の装幀を鑑賞することができます。
江戸時代の美人画、花や鳥が描かれた鮮やかな装幀の数々が展示されています。
大正時代からこんなにきれいな本の装幀がされているのには驚きました。
「舞台装置原画」
雪岱は舞台装置のデザインもしていてその原画も展示されています。
色彩豊かな原画に大道具や小道具などに指示が書き込まれていたりして絵画としても綺麗ですが、書き込まれた指示内容を読んでみるとより楽しめます。
まとめ
商業画家として活躍されていたので、絵画単品として楽しむだけでなく、本の装幀、団扇、小説、などの商品とセットで価値を生んでいるところが興味深かったです。
小説などは、時代もあり知らないものも多いですが、装幀を見ているといわゆるジャケ買いしてしまいそうです。
展示作品も多くて充実した鑑賞ができると思います。
興味を持たれた方は是非行ってみてください。