概要
会場・期間
会場:宮崎県立美術館
会期:7月20日(土)~9月8日(日)
企画展開催概要
テオ・ヤンセンが生み出した「ビースト」たちの展示会です。
プラスチックの骨格と風を受ける帆、胃袋となるペットボトルに貯められた空気圧により「ビースト」は、歩行だけではなく方向転換もすることができます。
大きく、複雑な骨格の動く様を間近で観ることができ迫力も感じられます。
風を動力源としてオランダの砂浜を歩く「ストランドビースト」。オランダ語で砂浜を意味する「ストランド」と「ビースト(生命体)」を合わせて名付けられた造形作品です。オランダの造形作家、テオ・ヤンセン(1948~ )によって、故国の海面上昇問題を解決できないかという発想をもとに生み出されました。ストランドビーストは、プラスチックのチューブを骨格の主な構成材料とし、歩行するだけでなく方向転換などの機能を備え、様々な環境に適応するべく進化を続けています。物理工学を基盤としたビーストの動きは滑らかで、まるで生きもののようです。
科学と芸術を融合させ、「現代のレオナルド・ダ・ヴィンチ」とも称されるテオ・ヤンセンの近作までのビースト14体と、その発想の過程やビーストの進化を、映像、スケッチ、試作品などの資料とともに紹介します。ヤンセンの作り出す迫力に満ちた世界をお楽しみください。
展示作品
アニマリス・プラウデンス・ヴェーラ
大きく複雑な骨格をしていますが、ペットボトルに貯まった空気圧によって動かすことができます。
動く姿は迫力があり、見応え抜群です。
海辺だと風を受けて自走するので精密に設計されて作られていることも感じられます。
時間帯によって、動いている姿を観れるので、チェックして見にいくとより楽しめると思います。
ただ、子供は怖がったりするかもしれないので、少し注意が必要です。
ストランドビーストの歴史
ストランドビーストの年表で紹介している展示もあります。
生物の進化の系譜のようにそれぞれの繋がりが書かれているところが面白くもあり、どういった着想で繋がっていったのかがわかるので興味深い展示になっています。
まとめ
テオ・ヤンセンの「ストランドビースト」を十数作品も一緒に観ることができます。
複雑な足回りの機構が噛み合って動くのに、作品の精密さを感じました。
浜辺では、風を受けて自走するのでさらに驚きです。
時間によって、実際に動く姿を観れるので事前に確認して行かれることをお勧めします。