概要
会場・期間
会場:熊本県立美術館
会期:2024年7月11日~9月23日
企画展開催概要
今年度2回目の熊本県立美術館の所蔵作品展、熊本所縁の甲冑、刀、日本画や近現代の絵画を展示しています。
新規に収集された所蔵作品も加えられて、新たな作品との出会いにもなります。
熊本には様々な文化財が今日まで伝えられていますが、なかでも江戸時代に肥後熊本藩を治めた大名・細川家に伝来し、現在は公益財団法人永青文庫が所蔵する美術工芸品や歴史資料は、質量ともに大変優れたコレクションです。中世から近代に及ぶ細川家の歴史を物語るこれらの文化財は、たまたま伝わったわけではなく、時に修復を行い、時代を越えて大勢の人々の手によって大切に管理されてきたからこそ、今日まで伝えられたといえます。「熊本のたから」であるこれらの文化財を受け継ぎ、さらに未来まで伝えていくために、熊本県立美術館では様々な取り組みを行っています。
本展は、大名・細川家に受け継がれてきた貴重な文化財と、美術の殿様・細川護立が集めたコレクションの中から、選りすぐりの名品をご覧いただくとともに、当館が行ってきた「修復」や「調査」といった事業の成果をご紹介するものです。細川家の始祖・細川頼有が永源庵に寄進した南北朝時代の甲冑《白糸威褄取鎧》(国指定重要文化財)や、細川家歴代藩主の武器武具、護立の愛した近代日本画の名品や肥後鐔など、珠玉のコレクションをご覧いただきます。
また、永青文庫常設展示振興基金をもとにした文化財修復によってよみがえった名品や、永青文庫所蔵資料調査によって新たに発見された文化財を展示し、近年美術館で取り組んできた永青文庫推進事業の成果を披露します。
美術館コレクションとしては、令和5年度に新たに収集された作品を軸に、熊本ゆかりの刀剣や近代洋画を展示します。
展示作品
一部写真撮影可の作品あります。
鉄黒皺革包紫糸威丸同具足
様々なものに魂が宿った妖怪たちが練り歩いている様子が描かれています。
最後の熊本藩主、細川韶邦の具足です。
兜の山鳥の尾羽が目立ちますが、胴は堅実な作りで実用性も考えられています。
肥後梅花革鮫鞘刀拵
鮫とありますが、実際にはエイの皮を巻き、黒漆を塗って研ぎ出して作られています。
皮の紋様が梅の皮のように見えることから梅花皮(かいらぎ)と呼ばれています。
白と黒の落ち着いた色いですが、結構目立ちそうです。
紋様も綺麗ですし、展示品の中でも目を引く一品でした。
まとめ
熊本所縁の作品の数々が展示されています。
歴史的な品々もですが、近現代の作品も展示されています。
新規所蔵品や修繕された所蔵品も展示されるので、新しい作品の鑑賞もできます。
年4回の熊本県立美術館所蔵の作品を鑑賞できる機会です。
熊本城もすぐ近くです。お城に行かれる機会に、立ち寄っても楽しめると思います。
ご一読ありがとうございます。