概要
会場・期間
会場:熊本県立美術館
会期:2024年7月12日~9月1日
企画展開催概要
ホキ美術館の所蔵する写実絵画の作品の展示会です。
リアルに描かれた作品は、写真と見分けをつけることが困難なほどです。
絵画を近くで鑑賞することで、絵画の中の一点一点の描き方から全体でリアルさを表現する緻密さを感じることができます。
世界でもまれな写実絵画専門美術館として、2010年に千葉市緑区に開館したホキ美術館。そのコレクションは、日本を代表する現代作家たちによる、約500 点の写実絵画から成っています。本展覧会はこのホキ美術館が所蔵するコレクションの中から厳選された64点の作品をご紹介するものです。
ホキ美術館のコレクションは、これまで全国様々な美術館を巡回し、日本国内での写実絵画ブームを牽引してきました。ここ熊本では初の開催となる今回は、ホキ美術館で人気の代表作品に加え、2023年まで同館の常設展示「私の代表作」にて展示されていた最新の大作も出品されます。
ホキ美術館の名品の数々を通して、日本の写実絵画の「今」をご覧に入れます。ぜひお楽しみください。
展示作品
展示作品の写真撮影は不可です。
保木将夫氏の肖像
ホキ美術館初代館長、保木将夫氏の肖像画です。
黒い背景の前で椅子に座り佇む姿に、非常に重厚感があります。
砂遊び
海辺の砂浜で遊んでいる二人の子供、青々とした海と細かく表現されている風景から写真と見間違いました。
絵に近づいて二人の子供に焦点があってきても日焼けの具合、砂との触れ合い感もリアルで夢中に遊んでいる様子が微笑ましいです。
青昏
岩場に寄りかかり佇む美しい女性が描かれています。
陽が沈みかけて周囲が青くなる理想的な一瞬を捉えています。
背景の空、海、岩場と描かれている人の肌や服の質感もそれぞれリアルですし、組み合わされることで女性の存在感もインパクトのあるものになっています。
髪に光沢をつけていて質感を出していたところは、実際鑑賞しないと気づけなかった点でした。
幻想ロブスター
よりに寄って描かれたロブスターが描かれています。
写真は会場外の撮影スポットのものですが、会場で展示されている実物も大きく迫力あります。
甲殻類特有の外観がサイズ大きく迫ってくる様子が、一瞬近づくのを躊躇してしまいそうでした。
言葉にする前のそのまま
本展示のポスターにもなっている作品です。
ここまでリアルに描けるのかというのが感想です。
水の透明感も濡れている服や肌、髪にも全く違和感が無いです。
ぜひ間近で観て脳が戸惑いを感じる感覚を体験して頂きたいです。
まとめ
まさに「超写実」の展示会です。
絵画の展示と意識があるので絵と認識して観ることができますが、何の先入観もなかったら写真展かと思ってしまうほどです。
鑑賞中ちょっと脳がバグっているのかど思うほどでした。
何がそう思わせてくれるのか、興味深かったです。
細やかに描かれている様は、ぜひ実物を近くで鑑賞して感動することお勧めします。
ご一読ありがとうございます。
以前、宮崎でもホキ美術館の所蔵展開催していました。
結構、全国各地で巡回展をしています。