概要
タイトル:ミュシャ
広告の中のアール・ヌーヴォーの美女たち
著者 :千足伸行[監修]
ミュシャの絵画は、現在でも色褪せないデザイで私たちを魅了してくれます。
つい、広告として描かれていることを忘れてしまいそうなくらいです。
演劇や商品、カレンダーなどの美しい絵画の数々とともに、商品や人物、時代背景についても紹介されています。
ようこそ ミュシャの世界へ!
ここには パリのベル・エポックの生活を彩る
ビスケットやチョコレート シャンパンや香水などの
コマーシャル・アートを各種とりそろえております。
憧れをかきたて夢ふくらませるグラフィックの世界を通して
華やぎに満ちた良き時代へご案内いたします。
(カバーそで)
構成
永遠のミュシャ
第1章 劇場ポスター
第2章 商業ポスター・カレンダー
第3章 装飾パネル
ポイント
サラ・ベルナール
ミュシャの画家としての転機となった女優がサラ・ベルナールです。
サラ・ベルナールは欧米各地で講演し、自分の劇場を持つなど当時のスーパースターでした。
舞台「ジスモンダ」のポスターを描くことがきっかけとなり、次々と舞台ポスターを描いていきます。
「椿姫」「ロレンザッチオ」などの演劇ポスターも手掛けており、それぞれに違った雰囲気をか持ち出しています。
商業ポスター/カレンダー
ミュシャは数多くの商業ポスターやカレンダーを手掛けています。
自転車、お酒、たばこなど様々な商品と一緒に描かれる優雅な女性がさらに商品を魅力的なものにしています。
私は特に、カレンダーやメニュー表が特に好きです。
黄道十二宮のカレンダーは、ミュシャの展示などで良く観たりもして印象深いですし、レストランでこのデザインのメニュー表が出てきたらテンション上がりそうですね。
チェコ時代
それから、社会メッセージ性を盛り込んだ作品を描いていきます。
よく見る広告ポスターとは、一味違った少し陰のある一面を感じさせてくれます。
感想
美しいミュシャの作品を数多く観れる一冊になっています。
ポスターとして、商品をこんな風に使っていたら素敵だなと思わせてくれます。
当時、人気が出たのも納得です。
時代は感じさせますが、古いといった感じはしないですね。というか、現在も影響を与え続けていると思います。
ゲームとか、それこそイラストとかにはミュシャの画風は今も残り続けています。
熊本でも近日中にミュシャ展があります。楽しみです。
ミュシャに興味がある方、展示会に行ってみようと考えている方にもおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。