概要
タイトル:1億円を貯める方法をお金持ち1371人に聞きました
著者 :トマス・J・スタンリー
序文寄稿:橘玲
本書は、「となりの億万長者」の続編です。
前作と比較して、研究の対象を100万ドル以上の資産を持つ人も対象としています。
その中でも、ミリオネア・マインドを持つ「蓄財優等生」に注目しています。
現実的に一億円貯める方法を教えます
あとはやるだけです
(カバー袖)
構成
序文 億万長者になるのは簡単だった
1 本当のお金持ちってどんな人?
2 億万長者への30の質問
3 天才・秀才は金持ちになれない
4 チャンスとリスク、勇気と恐怖
5 金持ちになれる仕事、なれない仕事
6 金持ちになるための配偶者の選び方
7 買い物上手こそ金持ちへの道
8 金持ちの家をのぞいてみよう
9 億万長者のライフスタイルー現実と幻想
10 ミリオネア・マインドを身につけよう
本書の調査方法
付録 億万長者が経営または従事する職種・業種
ポイント
蓄財優等生、蓄財劣等生
本書の中では、収支バランスが良く資産を蓄えられている人を「蓄財優等生」。
一方、浪費が激しく資産を蓄えられていない人を「蓄財劣等生」としています。
指標として、「期待資産額」という下記式を示しています。
期待資産額=年齢×0.112×所得
時代や場所によって多少変わるかと思いますが、目安として計算して観ると面白いです。
すごい額が出てきてビックリしますが、自分が蓄財出来ているか、足りていないかの目安になるかと思います。
億万長者の8カ条
本書では、総じて経済的成功者の調査結果について述べられています。
その中でも、最後に経済的成功のための8カ条をアドバイスしています。
1 経済的成功の鍵となる数々の要素の中で、アメリカ経済が現在も、そして未来も最も高く評価するのは何であるかを知る。それは、人一倍の努力、誠実であること、そして仕事への情熱である。
2 学業成績が凡庸だったからといって、成功への意欲を失ってはならない。
3 多少の経済的リスクは背負う勇気を持ち、たとえ失敗しても、それを克服する方法を学ぶ。
4 単にユニークで高収益だからというだけでなく、心から愛着をおぼえる職業を選ぶ。
5 生涯の伴侶の選択は慎重にする。金持ちになった人たちは、成功の助けとなるような特質を備えた相手と結婚している。
6 家計支出をコントロールする。億万長者の多くは、買い替えよりも修理や再仕上げを選ぶ傾向が多い。
7 家を選ぶときは十分に調査・研究し、積極的に値引き交渉する。
8 バランスのとれたライフスタイルを心がける。多くの億万長者のライフスタイルが「安上がり」なのは、主に家族や友人との交流を楽しみ、それにはあまり費用はかからないからである。
(10ミリオネア・マインドを身につけよう p426)
本書の調査対象がアメリカなので、そこは日本や世界に目を向けたりして読み替えていけばいいかと思います。
出来る人には簡単、出来ない人には難しい内容です。
全部網羅するのは万人にとって難しく、それゆへ億万長者への険しさも感じます。
出来るところか、マインドを変えていって少しでも億万長者へ近づけるといいですね。
感想
億万長者の調査がたっぷり載っています。
となりの億万長者でも語られていますが、資産を築くには収支バランが大切です。
職業や人間関係の大切さについても述べられています。
書いてあると簡単に感じますが、全て網羅するように実践することは難しいので、やれるところから少しずつやっていきたいです。
億万長者の考え方に興味のある方、となりの億万長者は読んでみて面白かった方にとっておすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。