概要
タイトル:テンパリさんの仕事術
著者 :鈴木真理子
急な仕事、業務の重なりなどでテンパってしまいミスも誘発してしまう。そういったテンパった経験がある「テンパリさん」に対して、事前準備などテンパらないための極意をアドバイスしています。
⚫︎「緊急な仕事」を「緊急」にさせない、美味いやり方
⚫︎仕事が重なっても、この優先順位で進みかたが段違いに変わる
⚫︎2日後の自分をラクにする"仕込み"の習慣
⚫︎無駄なアノ作業がなくなれば、週に3時間以上の余裕ができる
⚫︎テンパりやすい人が損をしている「中間報告」のタイミング
いつもの仕事の進め方を「1%」変えるだけで
時間と心にこんなに余裕ができる!
(カバー袖)
構成
はじめに
登場人物紹介
第1章 テンパるのにはワケがある!
第2章 あなたがテンパるのはどんなとき?
第3章 テンパった自分を救う!「段取り力」
第4章 効果テキメン!テンパリを未然に防ぐ「仕事のワザ」
第5章 たちまちテンパらない人に変わる「時短テクニック」
第6章 仕事の抱え込みをなくす「コミュニケーション術」
第7章 テンパった心を整える「メンタル」の習慣
エピローグー「心・技・体」を鍛えて、サラバ「テンパリさん」!
おわりに
ポイント
4つのテンパリタイプ
人がテンパってしまう傾向にもそれぞれ特徴があります。
本書では4つのタイプに分けてそれぞれに合った対策をアドバイスしています。
①「段取り下手」タイプ
手順を考えず行き当たりばったりで慌てる、ミスする、漏れが出てテンパる
➡︎ToDoリスト、優先順位付けなど事前準備をする
自分のテンパった状況を記録して傾向を把握しておく
②「ミス」タイプ
ミス→テンパる→ミス→テンパる、を繰り返して空回りしてテンパる
➡︎ミスがなくなる仕組み(定型)を作る
要・不要なもの整理をつけておく
③「時間不足」タイプ
余計なことに時間をかけて仕事を時間内に終えられずテンパる
➡︎完璧主義にならない
投入する時間を決めておく
④「コミュニケーション不足」タイプ
「報連相」をせず仕事を抱え込んてテンパる
➡︎中間報告のタイミングを早めにする
「自分がやった方が早い」はNG
それぞれ章をとって具体的に説明されています。よくテンパっていると思う人はきっとどこか当てはまっているはずです。
自分がテンパった状況を記録して、どんな状況でテンパるか把握しておくのは特に興味深かったです。記録をつける「テンパリカレンダー」と傾向から今後テンパリそうなスケジュールを予測する「テンパり予報」に繋げていく一連の流れまでできれば厳しい状況も逆に楽しめるようにもなりそうです。
テンパった心を整える「メンタル」の習慣
もしもテンパってしまった時、心を落ち着ける方法についても紹介しています。
「深呼吸」「脳内実況」「休憩をタイムスケジュールに入れる」など心の切り替えをするコツを知ることができます。
知っていてもできていないことは良くあるので、意識付にもなって良い習慣を取り戻せる機会作りにもなると思います。
感想
いつもスマートに淡々と仕事をこなしたいと思っていても、テンパってしまって調子を崩してしまう。そんな「テンパり」対策が豊富に紹介されています。
具体例も混えてあるので、自分の仕事の中に落とし込んでいくとより働きやすくなると思います。
「テンパり予報」までできると、もう状況を楽しめているんじゃないかとも思えてきます。
テンパって仕事が上手くいかないと思っている方、仕事の進め方をもっと上手にやるヒントを得たい方にとっておすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。