こゆの読書と美術の備忘録

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【読書】礼節を磨くとなぜ人が集まるのか

概要

タイトル:礼節を磨くとなぜ人が集まるのか

著者  :七條千恵美

 元CAの著者が、仕事をするうえでの「礼儀礼節」の大切さを説いてます。

 自身の体験を通じて得た礼節のとれた対応法や心のあり方についてアドバイスされています。

 この本のテーマは、「礼儀礼節」をもって仕事をすることがいかに優れた効果をもたらし、人望を集め、自分と周りの人たちを幸福にしてくれるかということです。

 「礼儀礼節」というと、ちょっと堅苦しい四字熟語に見えるかもしれませんが、噛み砕いて言うなら、「心を形にした行動」と言い換えられます。

 心というのは、「思いやり、心遣い、気配り」「感謝」に代表される“想い”を指します。

(中略)

 相手を大切に想う心。それは相手を魅了し、ひいては自分自身をも幸せにします。

 まずは「心」から。そしてそれを正しく伝えていくための「形や行動」この両輪について書き綴っています。あなたの仕事や人間関係がさらに豊かになっていくための一助となれば幸いです。どうぞ最後までお付き合いくださいませ。

(はじめに p4-8)

構成

はじめに

第1章  礼節のある人だけが受け取れる6つのギフト

第2章  私が見てきた最高の礼節

第3章  礼節を表現する具体的な方法

第4章  礼節のない人にはどう対処すればいいか

第5章  いつでも心穏やかでいるための考え方

おわりに

ポイント

相手を認める

 誰かを褒めたり、感謝を表現したりする際に心得ておきたいこととして「相手を認める」ということがあります。

 相手を認める前提があれば敬意を払うことが出来ますし、礼儀を持って接することに繋がります。

 人の良いところを褒めることはとても大切なコミュニケーションの手段だと思います。

 しかし、ついつい上部だけになってしまいがちです。

 相手を「認める」という心もちを一つ挟むことで、相手も自分にとっても心地の良い関係が気づけるのではないかと感じました。

返事の大切さ

 人と接する際、聞いているか聞いていないか分からない態度は相手を不安にさせます。

 「はい」の一言があるだけで、コミュニケーションが一方通行なものからキャッチボールへと変えることができます。

 対面であると、目を合わせたり頷いたりるすことで視覚的にも相手に安心感を与えることができます。

 さらに相手の話をよく聞きいて、内容を捉えた質問ができれば話し手側に「自分を受け入れてもらえる」としっかり感じとってもらえる要素になります。

 上手な質問は話によって難しいところはありますが、まずは返事やリアクションをとっていくことからできると相手との関係性もよくなると感じています。

 最近はリモートでの会話もあるので、「聞こえてますか?」「映ってますか?」と聞かれた時にちゃんとリアクションすることも一つかなと思います。

いつも心穏やかでいるための考え方

 礼節をもった行動をするためには、自分自身の心を安定させることが大切です。

 いつも心穏やかにいるための考え方について、著者は以下のような節をとってアドバイスをしています。

・譲るだけが礼節ではない

・不確かな情報やウワサに振り回されない

・「何のためにやるのか」という優先順位を考える

・”イヤな相手”の背景を想像する

・うまくいかないことも、いい意味で受け入れる

・自分軸はぶらさない。でも、しなやかに

 人との関係の中で、上手に付き合っていくヒントが含まれています。

 考え方を少し変えるだけでも、心を落ち着けて礼節を取れた対応ができるように慣れるはずです。

感想

 礼節をもって相手と接するための心持ちから、行動についてアドバイスされています。

 自分も相手も心地よく接するためには礼儀正しくした方がいいです。しかし、慣れや忙しさにかまけて疎かになってしまいがちでもあります。

 返事やちょっとした態度だけでも相手も受け取り方は変わってくるので、本書で述べられていることを思い返して行動できると良い人間関係を築けるのではないかと感じました。

 礼儀正しさについて振り返りたい方、礼節をもつのにどんな思考がいいのか知りたい方にとっておすすめな一冊です。

 ご一読ありがとうございます。

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