ローマ帝国の東西分裂により始まるビザンティン美術。
分裂初期は、初期キリスト教美術と似通っていますが、6世紀ごろからビザンティン美術の特徴が色濃く出てきます。
キリスト教とギリシャ、古代ペルシアの美術様式が融合して成立しています。
作品は、キリスト教を題材とした宗教画が数多く描かれています。
作品の特徴により前期、中期、後期に分けられます。
前期:6~8世紀、左右対称の人物像、様式的
中期:9世紀後半~13世紀初め、フレスコ画中心
後期:13世紀以降、強い感情表現やギリシア美術的な懐古典的な人物表現
中期の8~9世紀中ごろかけて、「イコノクラムス」という偶像破壊運動が起きたために衰退しますが、843年の宗教会議で偶像崇拝が肯定されることにより復興します。
しかし、中期の表現の自由度は服のひだ表現くらいでしたので、力の入ったひだが特徴になっています。
豆知識、お役に立てれば幸いです。
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