概要
タイトル:はい。作り笑顔ですが、これでも精一杯仕事しています。
著者:日野瑛太郎
作り笑顔をして、感情をすり減らして仕事をしていませんか?
感情をすり減らす「感情労働」の悪影響と心の持ち方について述べられています。
仕事で疲弊している方の助けになると思います。
会社に、上司に、客に、殺されないための、対処法を教えます。
(冒頭)
構成
はじめに
第1章 笑顔が0円なんて、もう勘弁してください。
第2章 ありがとうは嬉しいし、お客様の役に立ちたいのは山々ですが・・・・・。
第3章 上司から「いいね」を強要されない会社を探しています!
第4章 善処しますが、ご要望にお応えできない場合もございます。
おわりに
ポイント
本書では、労働のカテゴリ分けとして「肉体労働」「頭脳労働」「感情労働」をあげています。
その中で、「感情労働」の悪影響を述べています。
感情労働:相手を特定の感情に誘導するために、自分自身の感情を制御することが求められる
聞いただけでストレス感じそうですが、よく見かける状況だと思います。
・店員さんが笑顔で愛想よく接客してくれる
・上司や顧客の前で愛想笑いをする
・クレーマーをなだめるために謝り続ける
この悪影響は、「感情労働」をやり続けて心を壊してしまうとうつ病になったりしてしまうことです。
「感情労働」をさせる側は際限なく要求してくるので、上手く対処していかないと取り返しのつかないことになります。
また、「感情労働」でたまったストレスで自分が感情労働をさせる側になる危険もあります。
そんな「感情労働」に殺されないための8カ条として以下を上げています。
①「値段相応」という価値観を働く側も身に着けよう
②仕事に「裁量」がどれくらいあるかチェックすべし
③追い詰められるくらいなら「逃げ」の選択もOK
④客の事情に「深入り」は厳禁
⑤完璧な人なんかいない。半分できれば上出来と考える
⑥不満や不安は抱え込まずに言葉にする
⑦モンスター相手に同じ次元で戦わない
⑧他人の前にまずは自分を大切にしよう
相手のことを慮って行動することは大切ですが、自分が潰れないために心がけていきたいですね。
感想
「感情労働」、読み進めていくためにゾクッとしました。
どんな仕事でも、他人と関りがある以上感情のやり取りは発生してしまいます。
自分をすり減らして、ダメにならないように本書の内容を参考にしていきたいですね。
仕事の人間関係で悩んでいる方は本書で自分を守るすべを考えることができると思います。
ご一読ありがとうございます。