概要
タイトル:最強脳
著者 :アンデシュ・ハンセン
訳 :久山葉子
「スマホ脳」でもおなじみのアンデシュ・ハンセンさんが、運動することの良さについて述べています。
運動は脳に良いということがこれでもいいかというくらい書かれて運動することの後押しをしてくれます。
私はこれまでもずっと「知識は力なり」だと考えてきました。この本では運動が子供や若者の脳にどのような影響を与えるかという知識を紹介しています。分かりやすく、かつ科学的な研究に基づいた内容で、子供や若者に脳に興味を持ってもらい、体を動かすと何が起きるのかを知ってもらうのが目的です。運動は単なるスポーツではなく、脳をれベルアップさせる手段 ー そのことを知れば、運動するモチベーションもついてきます。私は実際にそれをこの目で見てきました。
(中略)
皆さんがこの本の内容に興味を持ち、運動するモチベーションが上がることを心から願っています。
(日本の読者の皆さんへ p4-5)
構成
日本の読者の皆さんへ
まえがき ー あなたの脳は変えられる
第1章 もっと幸せな自分になる
第2章 イヤな自分とさよならする
第3章 サバンナ脳を取り戻す
第4章 集中力を上げる
第5章 落ち着きがないのには意味がある
第6章 発想力豊かになる
第7章 脳の仕組みを知る
第8章 ゲームが上手くなる
第9章 スマホについて考えてみる
第10章 記憶力を良くする
第11章 もっと運動の話
訳者あとがき
ポイント
運動は全てにいい効果をもたらす
本書の中で「運動」のもたらす効果として、「ストレスに強くなる」「集中力が上がる」「記憶力が良くなる」など様々な効果が示されています。
運動することで、ドーパミンを出すことが脳にとって「ごほうび」になって、ストレスなどに対して良い影響を与えてくれます。
3段階の運動レベル
運動を始める際のよくある失敗として、いきなりきつい運動をして挫折してしまうことです。
そこで、3段階にレベル分けをしています。
ミニマムレベル:普段の動きの中に少しだけ運動を加える
ミドルレベル :週2、3回、30分以上の心臓がどきどきする運動を加える
マックスレベル:ミドルレベルにインターバルを加えてしっかり息が上がるまで運動する
ミニマムレベルは、普段から階段を使うなどちょっとしたことからでも運動を加えていけるかと思います。
ミドルレベルからのきっかけ作りが一工夫いります。
時間を決めて、予定を事前に入れておいて自分が続けられるか見極めていきながら次第に習慣化できるか楽しみながらやっていくことをお薦めします。
マックスレベルまでくれば、もう大成功です。
感想
運動は脳に良いことがたくさんあることを丹念に説明してくれています。
運動する目的は、年齢によって変わってくると思います。
競技として運動をとらえていると、競技から離れると同時に運動から離れてしまったりすることもあります。
本書で書かれている運動の効果はどれも人生を通しての運動の必要性を感じさせてくれます。
運動ことを再認識させてくれる本です。
運動するモチベーションをあげたい方、運動の効果について知りたい方にとっておすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。