【鶴屋百貨店】~作陶四十周年記念~ 萬福堂 吉村楽入 茶陶展
はじめに
「萬福堂」という名は、大正年間に吉村家が京都・建仁寺の黙雷老師からいただいた家名です。2004年に三代目として楽入の名を継いだ際、吉村楽入さんはこの家名をあわせて名乗るようになりました。1959年、先代楽入の長男として京都に生まれた楽入さんは、同志社大学経済学部を卒業したのち、京都市工業試験場と京都府陶工訓練校で焼き物の基礎を身につけ、父のもとで楽焼の修業を積んできました。
2001年には楽焼の技術として初めて伝統工芸士に認定され、2011年には京都市の「未来の名匠」にも選ばれました。伝統的な赤楽・黒楽を軸にしつつ、楽焼では珍しい絵付けの茶碗や、楽焼の技法を生かした食器やタイルの開発にも取り組んでいます。沖縄県立芸術大学の非常勤講師として、後進の育成にも携わっています。
本展は作陶40年の節目にあたり、熊本での発表は久しぶりとなります。会場に並ぶのは、60歳を迎えたころの仕事から現在に至るおよそ5年のあいだに生まれた新しい作品です。茶の湯のかたちは時代とともに少しずつ変わり、それに合わせて道具も変わっていく必要がある――楽入さんはそうした考えを作陶の軸に置いていると語っています。会期中は呈茶席が設けられるほか、作家本人によるギャラリートークも予定されています。
開催情報
期間: 2026年9月30日(水)~10月6日(火) ※最終日は午後4時閉場
会場: 鶴屋百貨店 本館8階 美術
詳細URL: https://www.tsuruya-dept.co.jp/art/index.html
展示会の見どころ
- 赤楽・黒楽の茶碗をはじめとする茶陶の近作(「赤楽茶碗 沖縄の土を以て」など)
- 呈茶席(9月30日~10月3日 午前11時~午後4時):9月30日・10月3日 裏千家淡交会 熊本支部/10月1日・2日 表千家 末廣宗珠社中
- 10月4日(日)午後2時~ 吉村楽入さんによるギャラリートーク「楽焼の歴史と扱いについて」
関連リンク
- 🌐 吉村楽入 公式サイト:https://www.rakunyu.com/
- 🌐 楽入窯 公式Instagram:https://www.instagram.com/rakunyu/