概要
タイトル:大人はもっと遊びなさい
著者 :成毛眞
大人こそ遊ぶべきといった考えから、大人の遊び方、人生の楽しみ方を独自の視点で伝えています。
始め方、進め方、休憩の仕方など時間と自由のある大人の遊び方について知ることができます。
遊べば、自分に「好きなこと」があることがわかる。これは嬉しいことだ。
そして、好きなことをしていれば、当然、嬉しい。苦しみながら好きなことをするという人は、広い世界を探せば何人かは見つかるかもしれないが、数えるほどだろう。
さらに、好きな遊びはいつ始めてもいつ止めても構わないし、誰にも迷惑をかけない。社運を賭けたプロジェクトなどとは違って、自由気ままに取り組めるのだ。完全に自分でコントロールできるのが、遊びなのである。主体的に行きたければ、人間、ともかく遊ぶべきなのだ。
(はじめに まじめに働いている人ほど、遊んだほうがいい p4-5)
構成
はじめに
第1章 できる大人は、遊んでいる
第2章 真面目に遊ぶな
第3章 成毛流・新しい遊びの始め方
第4章 ずらせばずらすほど遊びは面白い
第5章 誰かに語るまでが遊びである
おわりに
ポイント
まずは仕事の延長で遊ぶ
何で遊んだらいいか分からない人にはまず、仕事に関連する遊びを見つけてみることを勧めています。
しかも、直接というよりちょっと離れたところで、パン製造会社なら同じお店で陳列されるヨーグルトやコーヒーを比較してみるなどするなどをあげています。
自分視点で注目して楽しんでみることが、遊びの第一歩になります。
そう考えると、身近に遊びはたくさんあふれています。
良く食べる物の比較だけでも、そこから遊びが始められます。
複数ジャンルを楽しめ
遊びは、広く浅く楽しむのがいいと述べています。
うっかりのめりこみすぎないのと、嫌われないためともありますが、遊びと遊びの掛け合わせで思わぬ面白さを生んでくれる可能性もあるからです。
遊びの系統分けも以下のように示しています。
(1)どこでやるか
①屋外系:登山、神社仏閣巡り、ゴルフ、ドライブ、キャンプなど
特徴ー気分爽快、悪天候に弱い
②屋内系:プラモデル、料理、音楽鑑賞、お絵描き
特徴ー天候に左右されない、一人が多い
(2)入れるか、出すか
③入力系:読書、映画鑑賞、伝統芸能・スポーツ鑑賞など
特徴ー気軽にできる、コストパフォーマンス高
④出力系:スポーツ、楽器演奏、俳句
特徴ー上達の楽しみがある
(3)長くじっくりか、一瞬か
⑤積層系:盆栽、歌舞伎、コレクション
特徴ー細々と続けることで楽しみが深くなる
⑥体験系:ダイビング、スキー
特徴ーやったことの有無が歴然としている
⑦没頭系:編み物、陶芸
特徴ー職人的、集中することで楽しみが深まる
今やっている趣味がある人も分類分けしてみて、欠けている方面の遊びをやってみると、新たな発見から楽しみが増えるはずです。
途中で止めるのは恥ずべきではない
新しい遊びを始めたものの、止めたくなる時もあります。
遊びなので止めてしまっても何の問題もありません。
ただ、止めたと思うと、またやりたいときのハードルを上げてしまうので、いったんお休みと考えておくのが良いです。
お休み前のコツとしては、一つ何か上達させて休むのを勧めています。
再開しようと思った際も、始めたときとはまた違った感覚でやり始められるのでおすすめしています。
遊びならではの自由にやったりやめたり、ゆっくり長く楽しむコツになるなと感心しました。
感想
色々な遊びをやってきた著者から語られる、遊び、趣味との付き合い方は参考になります。
読むと色々なことやってみようという気になります。
遊びの系統分けを意識して、違うのもを選んでみると、これまで意識していなかった新しい遊びに踏み出すことができると思います。
趣味がない、最近遊んでいないなと思っている方、新しいことを始めたい方にはおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。