概要
タイトル:読書が「知識」と「行動」に変わる本
著者 :大岩俊之
読んだ本を役立てたい!
そう考えてもなかなか実践できないのが世の常だと思います。
本書では、読んだ本の活かし方について著者が実践して得られた役立つ方法について述べられています。
本は、読んで、知識を得るだけでなく、実際に行動してはじめて効果があるものです。つまり、本を読んで行動目標を設定し、最終的には取り組めるようになるまで、掘り下げていかなければなりません。
本書は、本を読んで、知識を得るだけでなく、実際に行動を起こしてもらう方法をまとめました。
(中略)
本書を読み終えた皆さんが、本の内容を知識にできるだけでなく、行動に起こして、結果が出せる人になっていただければ本望です。
(はじめに p005)
構成
はじめに
Chapter1 「効率良く」本を読む
Chapter2 読んだことを「記録」して整理する
Chapter3 読んだことを「記録」して忘れない方法
Chapter4 読んだことを「行動」に移す
Chapter5 読んだだけで終わらせない実例集
おわりに
参考文献
ポイント
本を読む目的を決める
何か知りたくて本を読み始める時、まずは目的を決めておくと目的に対して意識がフォーカスされていくので、得たい情報を見つけやすくなります。
目的は自分のやりたい行動と紐づけておくと実践へより近づいてきます。
何か知りたいと思って本を手に取るときは、目標は一見決まっているように思っていました。
しかし、どんな行動に向かっていきたいかとういう点は漠然になっていることは多いので自分の考えを行動するイメージまで落とし込んでいくのは参考になります。
マインドマップ活用
読んだ本を頭に定着させる方法として、記録することを薦めています。
「書き込み」「ふせん」「読書ノート作成」などのやり方を紹介していましたが、その中でも「マインドマップ」を使った方法は興味深かったです。
マインドマップとは、「頭の中で行われていることを、目に見えるようにしてくれる思考ツール」で記憶・整理・理解・発想がしやすくなるツールです。
紹介している方法としては
・目的に沿ってまとめる方法
本の情報、目的、目的に対する答え、まとめ(感じたことなど)にわけて深掘りしていきます。
メリット :効率がいい
デメリット:情報量が少なくなってしまいがち
・章や見出しごとにまとめる方法
文字通り、章や見出しごとにまとめていきます。
メリット :本の構造が分かる
デメリット:時間がかかる
・自分が重要と思ったことについてまとめる方法
自分が重要だと思ったところをピックアップして、関連した内容を単語で繋いでいきます。
メリット :自分にとって必要な箇所が一目で分かる
デメリット:自分の解釈になってしまう
読んだだけで終わらせない実例集
読書を活用して実践したことの実例集が紹介されています。
・読書+起業する
・読書+自己啓発する
・読書+資格取得する
・読書+リーダーシップを身につける
・読書+仕事のスキルをUPする
など、どんな本を読んで、どうまとめて、どう実践したかがあわかりやすく書かれています。
本書のやり方を紹介されて、じゃあ実際にどうしているのかを知れた本書の集大成的な部分です。
紹介された本の中には読んでみた本があるかもしれないので、いまいち活用できなかったという方は参考になるかもしれません。
感想
私のビジネス書系の本の読み方は
・関心のある分野についていろいろ読んでみる
→知識としてストックして状況が来たら活用する(できたらいいな)
・やりたい事について調べてみる
→読んで実践できる内容をやってみる
といった感じです。
本書では後者の読書してすぐ実践につなげたいと考えたときに特に参考になると思いました。
目的をもって読むことは大事ですね。
マインドマップといったツールを活用した方法をとることで、効率的に整理するやり方も役立ちます。
本を読んで行動につなげたいといった方にはおすすめな一冊です。
ご一読ありがとうございます。