概要
タイトル :多分そいつ、今頃パフェとか食ってるよ。
マンガ・文:Jam
監修 :名越康文
著者のJamさんが人間関係で悩んだとき「多分そいつ、今ごろパフェとか食ってるよ」との友人からの言葉がきっかけとなって気持ちが楽になった経験を元に書かれています。
嫌な出来事からどう自分の心を守っていくかという重要なことについて、かわいらしい4コマ漫画とともに教えてくれます。
この本には、嫌な気持ちを引きずらないための考え方のコツが、全部で六十四個書かれています。私はなにかの専門家や偉い先生じゃないから、あまり頭のいいことや難しいことは言えませんが、だからこそ気楽に読んで欲しいです。
この本を読んでモヤモヤした気持ちが少しでも晴れて、自分を守るお役に立てれば嬉しいです。
(はじめに p13)
構成
はじめに
CHAPTER1 SNSのモヤモヤ
CHAPTER2 人間関係のモヤモヤ
CHAPTER3 職場のモヤモヤ
CHAPTER4 自分のモヤモヤ
解説
あとがき
ポイント
情報に乗り遅れたくない
SNSなどで新しい情報やそれに対する意見を目にする機会が格段に増えました。
新しい情報を知っておくことは良いことだと思います。
ただ、四六時中チェックを繰り返して心が疲れてはいませんか?
ほとんどは「今すぐに」知らなくても大丈夫なものが多いと本書では述べています。
一度心が疲れてしまうと元に戻るのには時間がかかります。
私も気づいたら同じ情報を何度も見てしまうことがあります。
そういうのって、結構ネガティブ情報が気になってしまってる場合が多くて、結局自分のためになってないですね。
情報の海で溺れないために、携帯やPCからちょっと距離を置いて、クールダウンする時間をする時間をとってみるといいと思います。
無理な頼みごとをされて断れない
何度断っても「他に頼む人がいないから!」こんなタイプから無理に頼みごとをされて困っている著者へ友人からこんなアドバイスがありました。
「人がいないのはそいつのせいで、ちゃんとした人なら誰も離れないんだから、最後の一人になっちゃダメだよ」
人との付き合い方は難しいところですが、本質をついた一つだと思います。
周りの人間のガマンが限界にきて離れてしまっているなら、自分が犠牲にならないように自分も上手く離れることも大事なことだと思います。
ブラック企業だとわかっていても辞められない
著者がブラック企業に当たってしまった際、すぐ離れられた時、ずるずるいつづけてしまった時がありました。
その時の違いは、知識量の差があったそうです。
ブラックな会社は法的な白・黒・グレーを十分承知してやっている場合が多いです。
そんな会社は、知識のない相手を「チョロい」と考えています。
自分がダメになる最後の一線は超えてしまわないように、時には疑ってみたり、自分で調べたりすることは大切です。
そこまでいかなくても、やばい時の逃げ筋を考えておけば、普段のストレスも少しは楽になると思います。
感想
日常生活でのストレスからどう自分を守っていくか参考になる一冊です。
特に本書ではSNSとの付き合い方について考えさせられます。
つい気になってしまいますが、「それって本当に考えないといけないこと?」「反応する必要ある?」って考えると意外となかったりすることが分かったりします。
4コマ漫画+解説というスタイルで非常に分かりやすいです。
キャラクターの猫も可愛いので、深刻な悩みの話題もストレスなく読むことができます。
対人関係やSNSでストレス抱えてしまう方におすすめな一冊だと思います。