概要
会場・期間
会場:熊本市現代美術館
会期:2月5日(土)~4月10日(日)
企画展開催概要
熊本出身、53歳から絵を描き始めた塔本シスコさんの軌跡をたどる展示会です。
熊本から大阪へ移り住んだ後も創作意欲は衰えることなく、生涯描き続けた様々な作品を鑑賞することができます。
塔本シスコは、1913(大正2)年、熊本県八代市に生まれ、宇城市で育ちます。養父の傳八は、自身のサンフランシスコ行きの夢を託し、彼女をシスコと命名します。その後、家業がかたむき、シスコは小学校を中退。奉公を重ねた末に20歳で結婚し、一男一女を得ます。46歳の年には夫が急逝。心身ともに衰弱する日々から立ち直るなかで、子どもの頃から憧れていた絵を描くことに、心をよせていきます。
53歳のある日、シスコは大きなキャンバスに油絵を描き始めました。その絵画世界は、何ものにもとらわれない、自身のなかに湧きおこる喜びと夢に満ちあふれています。作品の主題は身近な草花や動物たち、そして時間も場所も自由自在に乗り越えて、子どもの頃の想い出にまで広がります。生涯にわたって、少女のような純粋さを保ち、自らの喜びと夢を制作の源泉にしていたシスコは、「私は死ぬるまで絵ば描きましょうたい」と絵筆を握り続け、2005(平成17)年に91歳の人生を閉じました。
様々な苦難を乗り越え、家族に支えられながら、一生をかけて絵を描き、生み出してきたその作品一つひとつは、まさに彼女自身の人生絵日記といえます。そして、200点以上の作品で埋め尽くされた会場内は、まさにシスコ・パラダイスです。現在もなお、その輝きを放ち続ける作品世界を、この機会にどうぞお楽しみください。
展示作品
油絵の作品を中心として、その他にも人形なども展示されています。
https://www.camk.jp/asset/images/exhibition/tomotoshisuko/flyer.pdf
「絵を描く私」「七五三のお祝い」「夏の庭」
塗りの厚い油絵の力強さを感じられて、鑑賞していて楽しいです。
私は、特に赤やピンクの色彩がきれいな「絵を描く私」「七五三のお祝い」「夏の庭」が印象的でした。
油絵の塗りは、近くで見てみないとなかなか観れないので近づいて見入ってしまいました。
「飼い猫のミー」
搭本さんの飼っていた猫ミー(ミーイ)の絵も1コーナー作られるほどたくさんありました。
お茶目でかわいらしい猫が描かれている様は、見ていて気持ちが和んできます。
まとめ
塔本シスコさんの絵画人生を堪能できる展示会でした。
53歳から始めたと思えないほどたくさんの作品数に圧倒されます。
キャンパスだけでなく、しゃもじや酒瓶などにも絵を描いていて本当に絵を描くことが好きだったのだと感じました。
赤やピンクの色彩は春先の今の時期とも合っていて気持ちも暖かくなってきます。
熊本市内の街中ど真ん中にある美術館なので、市内に立ち寄った際には是非行かれてみてください。
ご一読ありがとうございます。
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