概要
タイトル:ダメだ!この会社
著者 :倉田真由美
ダメ男とダメ会社は似ているのではないか。
そのコンセプトのもと漫画家の倉田真由美さんと経済評論家の山崎元さんの対談、ダメ会社はこんなところがある、ということが述べられています。
山崎元さんの過去いた会社についても語っており、他の書籍や動画ではあまりみられない点があるところも面白いです。
12回もの「転職大王」山崎元と
こんな会社で働くと人生ボロボロ
(背表紙)
構成
はじめに
第1章 「ダメ会社」と「ダメ男」はこんなに似ている!!
第2章 ダメ会社を見分ける4つの基本
第3章 こんな国内大手企業はダメ!
第4章 こんな外資系企業はダメ!
第5章 こんなベンチャーはダメ!
第6章 こんな金融機関はダメ!
あとがき
ポイント
豊富な転職経験を持つ山崎さんのダメな会社の切り口が面白いです。
経験に裏付けられているだけに説得力もあります。
外資はタフでないと務まらない
外資マンに向いている人は、恥ずかしげもなく自分をアピールできる人。
クビになっても、めげずに別のところを探せる人。
タフさがないとダメなようです。
日本と比べてクビを切りやすいので、成果の出ないときの追い込みも厳しく自己都合に追いこまれてしまうようです。
あっ、でもこれは日本でも同じ感じになってるかもしれませんね。
(もっと陰湿かもしれません。。。)
労働組合の委員長が出世する会社
組合がある会社ってそんなもんじゃないのと思っていたので意外でした。
というか、それだったら日本の労働組合のある企業って大体ダメってことなのかなと思いました。
催し物をやって還元しているというところもありますが、回収した組合費をそんな一部だけに還元されても仕方ないのにと感じています。
あ、ダメそうですね。
ちなみに、組合経由の人が重用されていると人事が硬直化した会社とみていいそうです。
若手が妙に会社を褒めている
若い人までが会社を称え出すと、気づかないところで不正が始まっていたり、会社の成長がピークを迎えていたりすると述べています。
不正はどうか分かりませんが、なるほどと思いました。
私は株式投資の靴磨きの少年の逸話を連想してしまいました。
良く知らない人間が騒ぎ出したら要注意ですね。
いい会社の見分け方は
ダメな会社について述べられている中で、会社が自分にとっても良いか悪いか判断する方法も述べられています。
①社長:会社の方向性が分かる(共感できるか)
②社員:会社の楽しさが分かる(同僚が仕事を楽しそうにしているか)
③人事:自分に心地の良さが分かる(社内ルールと風土が自分に合っているか)
④財務:マーケットからの評価が分かる(会社自体が成長できるか)
③は何となくで普段過ごしていると、見過ごしがちですが注意してみてみたいなと思いました。
自分がルール通りできているか、風土があっているかを確認することは大切ですね。
感想
会社のダメなところのオンパレードでお腹いっぱいになります。
実体験の話もあり、会社名が出ていたりするのでそこも楽しめる部分の一つです。
こんな会社はダメ!とありますが、どの会社も一つくらいは何か当てはまっているはず。
どのダメさを許容できるかなというとこだと思います。
自分の知らないダメな会社を知りたい人はぜひ読んでみてください。