概要
会場・期間
会場:福岡アジア美術館
会期:9月15日(木)~12月25日(日)
企画展開催概要
インド独立75周年・日印国交樹立70周年として、ニューデリー国立近代美術館と共催でインド近代絵画の展示をしています。
インドというと遠いイメージもありますが、横山大観などと交流もあったりと日本と深いつながりをもっています。
絵画とともに、日本とのつながりも合わせて知れる展示となっています。
インド近代美術のパイオニアのひとりであるナンダラル・ボース ( 1883 – 1966 ) と、その次の世代として登場したウペンドラ・マハラティ( 1908 – 1981 ) は、 アバニンドラナート・タゴール(1871 – 1951 ) をはじめとするベンガル派の作家から、思想のうえでも表現のうえでも大きな影響を受けた画家として知られています。
ベンガル派は、 20世紀初頭、岡倉天心や横山大観ら日本画壇の重鎮らと交流し、急激な西洋化の波の中で、自国の美術が失われるかもしれないという危機感を共有しながら、西洋画よりも伝統的な表現や技法を重視しました。
ボースはその代表的存在で、 さらにマハラティは1950年代に 2 年間日本に滞在したことで、仏教的な主題にも傾倒していった人物です。
本展では、ふたりの画業の一端をニューデリー国立近代美術館のコレクションで紹介し、あわせて福岡市所蔵の関連作品も展示いたします。ベンガル派や日本画壇の作家たち との運命的な出会いから生まれたインド近代絵画の精華を
ご覧ください。
展示品感想
朧月
インドに所縁のある作家として、横山大観の作品も展示されています。
日本の朦朧体がインド絵画に影響を与えていると思うと感慨深いです。
交流を語った文章もそばにありましたが、心のこもった交流を感じられてインド美術も近しく感じられました。
アレキサンダーの退却
インド進軍への反対を受けて困惑するアレキサンダー大王が描かれています。
ここで、アレキサンダー大王の遠征も終わりを告げます。
退却というのが、インド目線から描かれていて文化を感じます。
色合いは明るさと、周りの家臣団も力の抜けた様子が対比になって個人的には特に興味を惹かれました。
まとめ
近代絵画を通して、日本とインドのつながりを感じられる展示会でした。
横山大観などが影響を与えていたのには驚きでした。
確かに、日本画と共通した印象のものもあって、そういった視点で見ても面白いです。
意外にも馴染みを感じる絵もあって、落ち着いて見れる展示会です。
近くにお立ち寄りの際は是非行かれてみてください。
ご一読ありがとうございます。