概要
タイトル:寝ながら稼げるグ~タラ投資術
著者:たぱぞう
はてなブログで「たぱぞうの米国株投資」の管理人をしているたぱぞうさんの米国株投資入門本です。
ブログ内では多様な投資環境の方々からの質問に対してアドバイスされたりもしています。
本書では私の経験をベースに、投資をこれまで全くしたことがない方でもわかるように、投資の心構えと、実際の米国株投資の手法をまとめました。
本書を読めば老後は絶対安泰、とは残念ながら断言できません。
ただ、本書を真剣に読み込み、コツコツと実践していけば、ただ貯金をしたり、場当たり的な投資を繰り返したりするよりも、はるかに高い確率で経済的・精神的な豊かさを手に入れることはできるはずだと私は確信しています。
だれもがマネできる、シンプルな投資術を示しましたので、ご一読いただければと思います。
(はじめに p14)
構成
はじめに 年金があてにならない時代で投資をするということ
第1章 素人が投資で勝つための基本戦略
第2章 それでも日本株を持ちますか?
第3章 やっぱりアメリカが最強なこれだけの理由
第4章 初心者がいますぐ買うべき米国投信はこの2+1本
第5章 投資の軍資金はこうやってつくる
第6章 投資になれたら「ドル」で取引しよう
第7章 ドルで買える魅力の個別株11選
おわりに
読むきっかけ
ブログも良く読んでいて、参考になる内容も多いので本書の内容の充実度はまちがいないと思い手に取りました。
感想
なぜ、米国株なのかという説明から初心者向けの投資(第1~5章)、中・上級者向けの投資(第6、7章)との流れが読みやすい内容になっています。
銘柄も具体的なものがあげられており、第4章の「日本円で運用するならこの3本で決まり!」はこれからインデックス投資を始めようとしている方には大変参考になると思います。
「NISA」や「iDeCo」についても解説されているので、制度が気になる方は読んでみると内容から銘柄選びもスムーズに頭に入ってくると思います。
制度や銘柄の他にも「家族が投資に反対したらどうするか?」という内容もあり、投資への向き合い方の参考になります。
本書を読んだり、投資家のブログを読んだりという場合の他にも自分が説明するばあいのコツも述べられています。
もし、自分から家族に説明するのであれば、最低限、次のポイントは伝えておいておくといいでしょう。
1.日本の銀行の預金金利は低すぎるので資産運用に適さない
2.老後に備えて年金以外の収入源を確保しておくべき
3.株式のリターンは預金金利よりもはるかに大きい
4.ETF・投資信託なら手間をかけずに、リスクを分散してお金を増やせる
とはいえ、これらのポイントを伝えたところで、やはり反対されるかもしれません。
そうしたときも、やはり焦ることなく、ともに学ぶ姿勢を作りたいですね。
あるいはその間に、せっせと貯金をして、投資を始めるときの種戦をつくっておくのもいいかもしれません。
貯金に反対するご家族は少ないでしょうから。
そのときは焦らずに話し合うことが理想的です。
(第5章 p170-171)
10年前に出会えたらと思える内容ばかりで、大変参考になります。
これから投資を始めたい方、投資方針を見直したい方にはおすすめの一冊になると思います。
ご一読ありがとうございます。