概要
タイトル:「人生は攻略できる」
著者:橘玲(作家)
作家の橘玲さんが人生の押さえておきたいポイントについて「金融資本」「人的資本」「社会資本」をキーワードに分析しています。
人生に必勝法はないけれど、ゲームと同じように、「こうした方がいいこと」と「やってはいけないこと」がある。これから説明するように人生ゲームの鉄則はものすごくシンプルなものばかりだが、それを知っているかどうかおおきな格差が生じる。
(はじめに p4)
構成
はじめに 人生は「攻略」できる
世界編1 人生はロールプレイングゲーム
世界編2 「自分らしさ」は友達の中でつくられる
世界編3 「好きを仕事にの法則
攻略編1 お金
攻略編2 仕事
攻略編3 愛情・友情
おわりに 幸福に生きるためのヒント
あとがき
読むきっかけ
「言ってはいけない—残酷すぎる真実」など数多くの著作がある作家さんですが、「攻略」というワードが気になり手に取ってみました。
感想
世界編では社会実験結果の事例を挙げて、個人の人格形成などにどう影響を与えているかなどが述べられています。
また、自分の好きなことや得意なことと仕事についての考え方についても述べてあり参考になります。
ちなみに、好きなことと得意なことが違った場合も述べており一般論では好きなことより得意なことを選んだ方がうまくいくと述べています。
経済的な土台を固めて好きなことしたらいいのではないかということですが、いずれにせよ好きなことは本業であれ、趣味であれ続けていきたいなと思わせてくれます。
好きなことは得意なことで、「自分らしい」ことでもある。そしてこれはとても大事なことだけど、「圧倒的な努力」ができるのは好きなことだけというものすごく単純な事実だ。
(中略)
最初から「好き」がわかっていて、夢に向かって一直線に進んでいける幸運なひとを除けば、「好きを仕事にする」方法はたぶんひとつしかない。それはトライ&エラーだ。その時大事なのは、会社ではなく仕事を選ぶことだ。
攻略編では3つの幸せの土台となる資本について以下が定義されています。
①お金(金融資本)
②仕事(人的資本)
③愛情・友情(社会資本)
3つの幸福の持ち方で幸せの状態がおのおのあって、まずは1つ、1つだけだと不安定なので2つ持てるようになるといいねと述べています。
3つの幸せの土台に関する社会的な状況などの解説もありましたが、仕事に関してはなかなか厳しい世の中になっていきそうだなと感じました。
クリエイター、スペシャリスト、バックオフィス自分が将来どうなっているのか不安しかない。
幸せの土台とか、社会実験の事例など分かりやすい解説がされていて、自分をあてはめたり考え方を知ったりできて不安になりながらも面白く読めました。
ご一読くださりありがとうございます。